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映画 日々是好日  樹木希林さんは最高です。

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茶道は禅と似ている。

大学生の黒木華と多部未華子が茶道と出会う。

最初は退屈で、形も変なんだけど、何も考えんと、まず、形を覚えろと言われる。心は後で、その器に入れたらいいんですって・・・。

何か哲学みたいな感じなのである。その稽古をしているシーンが延々と続く。でも、退屈はしない。次第に引き込まれていく。それは樹木希林の師匠が魅力的だからか、それとも生徒役の黒木華が上手だからか。よくわかんない。でも、その所作とか哲学とかが染みてくる。気がつくと自分も茶道をしている気分になってきた。

雨の日は、雨の音を聞く。冬の寒い日は、その寒さで身を震わす。夏の暑い時は暑さに耐える。季節を体感する生き方。

一期一会の話しも良かった。「これが最後と思いなさい・・・」

そう思って生きるのは現代人には難しい。明日もある。またがある。それで、つい後に後にとしてしまう。それで彼女は父親と会えずに父親は死んでしまう。「これが最後と思いなさい・・・」って師匠の教えやったやん。あの時、逢っておけば良かった。

婚約者の裏切りという過去に執着し、悲しんでいる彼女を救ったのも茶道だった。「今、目の前にあることだけに集中して・・・」。そこに生きる。それが茶道だ。そうしていると、過去の悲しい思い出なんか薄れてくる。お茶の作法をしている自分に集中する。今を生きる。それは過去の悲しみを後ろに押しやってくれる。

さっき、茶道は禅に似ていると僕は言った。というのも、今日の夕方から「禅」の本というか坊さんの書いた本を読んでて、こういう感じの話しを読んだんだ。

この映画を見て「今を生きる」ことの大切さを学んだ。そして、今、少し前まで、「今を生きる」ことの大切さを本で読んでいた。今日の午後に読んだ心理学の本でも「今を生きる」ことの大切さを言っていた。こういう偶然ってあるんですね。不思議ですが、あります。何なのだろう。

そう言えば、僕は今、今を生きていない気がする。コロナが終わるまで、何もかも我慢ということで、今は仮の人生みたいにストレスを感じながら生きている。それは皆も同じだろうと思う。

でも、僕たちは「今」生きていて。別に、刑務所に入っているわけでもない。ほぼ、強制的に国や県やに休業させられたり、変則的な勤務とかさせられてという生き方を強いられている。強制ひきこもり状態だ。

でも、今を生きている。僕は生きている。それを忘れてはいけない。この映画はそんなことを思い出させてくれた作品だった。今、この瞬間、とても大切な時間。それを忘れてはいけない。


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