書評　おカネの教室 　高井浩章 　子供向けの経済の入門書という感じでした。リーマンショックの話しは楽しい。

そろ ばん 勘定 クラブ で 学ん だ こと
・「 かせぐ」「 もらう」「 ぬすむ」 は どう 違う か
・必要悪 と 不必要 な 悪
・「 ふやす」 と「 かりる」 と 見え ざる 手

だいたい、こういうことが書いてある。
職業別に分類していくのがわかりやすいのだが・・・

生徒の親の仕事を分類するのはどうかと思う?。

パン 屋 　 　 　 　 　 　 かせぐ
高利貸し 　 　 　 　 　 もらう
パチンコ 屋 　 　 　 　 ぬすむ
地主 　 　 　 　 　 　 　 かりる
サラリーマン 　 　 　 ふやす

パチンコ屋は「ぬすむ」という分類で全否定
駐車場に客が赤ちゃんを置き去りにし死んだという話しまで出す。
さらに、高利貸しも否定。
これは少し子供向けとしてはまずい。

それに対して株式投資などを推奨に近い形で推している。

かせぐは多くの富を生み出すこと
ぬすむは誰かを犠牲にすること
もらうはそれ以外
フツーは稼ぐともらう。
そしてフツーはすごい。

こういう感じなのだが・・・
うーーん。

経済の仕組みの説明はわかりやすかった。
リーマンショックの話しも楽しい。
でも、子供は理解できないと思う。

リーマンショックのダメな点は

貸し た お金 を 責任 持っ て 返し て もらう のが 銀行 の 本業 なのに、 野放図 に 他人 に 貸し倒れ の リスク を 押しつけ た こと です。

ます。 一部 の 銀行家 が、 うさんくさい 商品 を 編み出し て 大量 に 売りさばき、 ボーナス を もらっ て とんずら し た わけ です。

そして、信用不安を生じさせて世界中がパニックになった。それがリーマンショックの悪行ですが、そのしりぬぐいを国がしたというのが何とも・・・。

一番、心に刺さったのはコレ

あと 出し ジャンケン が アリ の 世界 では、 ルール を 守っ て 商売 し て い ても 安心 でき ない。 過払い 金 で 日本 が やっ た のは、 まさに これ でし た

ピケティの理論もこんなに簡単に説明しています。

投資 が できる ほどの お 金持ち は、 どんどん、 もっと お 金持ち に なる

知らないこともありました。

オフショア という 仕組み は 欧州 で 生まれ まし た。 ワタ クシ の 考え では、 現在 の 世界 最大 の タックスヘイブン は イギリス です

　正確 に 言う と、 イギリス は 首都 ロンドン を 中心 に、 旧 植民地 や 王室 直轄 の 領地 を 組み込ん だ ネットワーク を 作っ て いる の です。 お金 は、 実質的 に イギリス の 支配下 に ある けれど、 名目 上 は イギリス では ない 島々 に 飛ばさ れ ます。 書類 上 でしか 存在 し ない 会社 を 作っ て、 そこ に お金 を 流し込む の です。 建前 では そこ は イギリス では ない ので イギリス の 法律 は 及び ませ ん。 イギリス 政府 で すら 踏み込ん で 調査 する こと は でき ませ ん

「なぜ そんな おかしな こと を する ん です か」
「世界中 から お金 を 集める ため です。 ロンドン は ニューヨーク と 並ぶ 世界 最大 の 金融 センター です。 世界中 の 投資家 や 銀行、 企業 が そこ で お金 の やりとり を し て いる。 それ を 陰 で 支え て いる のが オフショア という 極めて 胡散臭い 仕組み なの です」

タックスヘイブン、これは非課税地域の話しです。
日本の相続税は５５パーセントくらいですが・・・。
これをタックスヘイブンの国で相続すると・・・。
その背後にイギリスがいると作者は言っているのです。

２０２０　１１／１４

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ