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感想 ハロウィーン・パーティ〔新訳版〕 アガサ・クリスティー ハロウィーン・パーティの夜、犯人を見たと自慢した少女が殺害された。


映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の原作『ハロウィーン・パーティ』の書評になります。




アガサ・クリスティーの作品の中では、そんなに優れているというほどでもなかった。
この時代に、二重底の構造があったのはびっくりです。

ハロウィーン・パーティの夜に、ある少女が、私は殺人の犯人を過去に見たことがあると自慢し、その夜に彼女は殺害されました。

この犯人というのが、過去の事件の犯人という二重構造です。今の事件と過去の事件の犯人を見つけるという話しです。

探偵は、名探偵ポアロです。灰色の頭脳を持つという天才。
証言者たちの真実とも嘘ともつかぬ言動や行動を頼りに推理していきます。


このパッチワークのような作業が本書の魅力
かなり矛盾があります。

そこをうまく組み合わせていくのです。

パーティでの余興にリンゴ食いというのがあり
これパン食い競争みたいなものか
リンゴ食い競争は、「桶の中にリンゴを浮かせて、リンゴに噛みついてすくう」というもの。

もう一つは、スナップドラゴン

部屋を暗くして、お皿に干しぶどうをたくさん入れ、ブランデーをひたす。そして・・・火をつける! で・・・ 素手で火の中から干しブドウを取る

肝試しなのかな

映画化すると、ビジュアル的に面白いと思います。





2024 3 31


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