見出し画像

感想 三河雑兵心得上田合戦仁義 井原 忠政 宿敵真田との戦い。シンガリをうけたまった茂兵衛たちは弾つき、ボロボロに。

徳川の戦さを語るに真田との負け戦さである上田合戦は避けて通れない
それにしても圧倒的だった。
茂兵衛軍はシンガリを申し渡された
川を背に、鉄砲を撃ちまくるが、弾つき、気力なえ、花井は死に
茂兵衛自身もあれでは生きているのが奇跡という展開になっていった。

終章のタイトルも意味深で、茂兵衛が死ぬかのような煽り方だ
結論はわからないが、死んでも不思議ではなかった。
それほどの真田の猛攻だった。

この戦さは、羽柴との対立が深まり
北条を味方にするため、家臣の真田の領土沼田を北条に差し出そうとしたところにある

その真田に代替地として、駿河の土地をというのだ
駿河なら、裏切れば取り上げればいい
そういう家康の汚さに真田は腹をたてたのだろう

秀吉に家康の次男を人質として運ぶ役を茂兵衛は受ける
大阪で秀吉は単身、茂兵衛の前に現れ、殺すチャンスかと思考する
その時の秀吉の言葉が強い

やらなきゃならねぇ時には、危ねえ橋でも渡らなきゃならない


殺されるかもしれない。でも、家康に伝えたいことがある。だから秀吉はきた。
この度胸、さすが天下人と言える。

真田に対するこの言葉も面白い


真田は頭がおかしいと吐き捨てた。


それくらいでないと、2千の兵で7千の兵に挑もうとは思えない
それだけの覚悟があるから、真田は強く
作戦もねりにねられている。

頭がおかしいとしか思えないほどの軍略だった。


2023 12 25



この記事が参加している募集

#読書感想文

187,975件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?