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本の感想

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#ミステリー

感想 メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ 老婦人は自分の葬儀を申し込ん…

ミステリー小説の中には、意図的に印象操作をしてみたり、卑怯な手口で読者に判断材料を隠す…

武藤吐夢
3週間前
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感想 カササギ殺人事件〈上下〉  アンソニー・ホロヴィッツ こんな形の二重構造は…

ミステリーで二重構造の作品は、そんなに珍しくはないが、この形は、はじめてだ。 上巻は、あ…

武藤吐夢
3週間前
21

感想 悪い夏  染井為人 生活保護とは何なのか。それを問いかけてくる問題作。ラス…

これを読んで感じたのは、声の大きな者だけが得をするという日本社会の闇みたいなものだった。…

武藤吐夢
1か月前
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感想 方舟  夕木 春央 典型的なクローズド・サークルミステリー。謎解きも秀逸だっ…

ミステリー作品なので詳しくは説明できませんが、本書は、僕が今年読んだミステリー作品の中で…

武藤吐夢
1か月前
27

感想 犯罪者上下  太田 愛 無差別殺人事件の生き残りが、犯人は違う人じゃないの…

今までに読んだミステリーと少し違う何かが、この作品にはあると感じました。 作者は、劇団の…

武藤吐夢
1か月前
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感想 焔と雪京都探偵物語  伊吹 亜門 短編ミステリーなのですが、四話で新しい解釈…

という露木のセリフが本書を象徴している。 真実が暴かれるたび、読み手はがっかりします。 読…

武藤吐夢
3か月前
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感想 カラス殺人事件 サラ・ヤーウッド・ラヴェット 圧倒的不利な容疑者の立場から、事件を解決する様はいいが、後半強引すぎ。

ミステリーとしては、さほどヒネリがなく正直さほどでもない。 ただ、探偵のキャラは面白く、だから物語は魅力的でした。 主人公は、生態学者。 トンネルでこうもりの調査をしていた。 ソフィという地主と会う予定が彼女とは会えなかった。 そのソフィが、その時間にトンネルの中で殺害されていたものだから警察は彼女を犯人と断定 さらに、彼女とソフィの夫は知り合い 大学時代の親友の兄でパーティにもパートナーとして出ていたこともある。 そんな圧倒的な不利な条件からの大逆転が本書の魅力 ソフィ

感想 可燃物 米澤穂信 文句なしの面白さ。2023年ミステリーランキング3冠達成の短編…

本書は、やたらと評判が良いのですが、読む前からハードルを上げすぎるとがっかりします。 一…

武藤吐夢
4か月前
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感想 ヨモツイクサ   知念 実希人 エンタメホラー作品なのですが、最後に犯人がわ…

明らかにホラー寄りのミステリーです。 これをミステリーだという理由は、真犯人の正体がわか…

武藤吐夢
6か月前
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感想 神のダイスを見上げて 知念実希人後五日で地球は滅亡するというのに、姉が殺害…

知念作品にしては謎度が緩くて単純。 最後の犯人にはびっくりしたが、真犯人はなんとなく想像…

武藤吐夢
6か月前
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感想 俺ではない炎上 浅倉 秋成 僕の好みのミステリーです。モチーフ良し、展開良し…

すごく面白かった。 Twitterに女性の死体をツイートし炎上した男が主人公。 もちろん、身…

武藤吐夢
6か月前
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感想 半沢直樹アルルカンと道化師 池井戸 潤 「基本は性善説。だが――やられたら倍…

倍返しだーーー 流行語にもなった半沢直樹のこのセリフ 正確には、 「基本は性善説。だが―…

武藤吐夢
7か月前
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感想 いけない 道尾 秀介 ミステリーの解決に写真を使うというアイデアはいいのです…

これは短編集ということになるのかな。 三つの事件が発生します。 それを終章で総括しています…

武藤吐夢
7か月前
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2023 年 9月の読書日記

読んだ本の数:21 読んだページ数:6960 今月のおすすめ本は、この五冊です。 エゴイスト (小学館文庫) は 愛に性別は関係ないということを実感させられる同性愛の物語。号泣間違いなし。 ウェルテルタウンでやすらかに は、西尾さんの最新刊です。 安楽市を自殺のメッカにしたいという話し、ぶっ飛んで最高。 塞王の楯 (集英社文芸単行本) は 直木賞作品。 城郭づくりの男たちの姿を描いた傑作。 光のとこにいてね (文春e-book) 、この切なさは何なんだ。ぞわぞわする