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ドラッカーの自己目標管理:成功への道を切り開く


目標の重要性:散歩の途中で富士山に登った人はいない

「散歩の途中で富士山に登った人はいない」という言葉が示すように、大きな成果を得るためには、しっかりと計画し、目的地に向けて行動する必要があります。これは、ドラッカーの自己目標管理の核心でもあります。

体験談

私が初めてマラソンに挑戦した時、ただ「走れるようになりたい」と思っていただけでは完走できませんでした。具体的な目標を立て、毎週のトレーニングプランを決め、進捗を確認することで、最終的に42.195キロを走り切ることができました。この経験から、目標設定の重要性を実感しました。

ドラッカーの自己目標管理が生まれた背景

ピーター・ドラッカーは、オーストリアの財務次官の父の影響を受けて育ちました。彼の幼少期は、ジークムント・フロイトなどの著名人に囲まれ、互いを尊重しながら学ぶことを理解する環境で育ちました。

  • エルザ先生との出会い

    • 当初は悪筆を直す目的でエルザ先生に教わっていましたが、1週間の学習計画を立て、目標を書き、自己評価を行う習慣が身につきました。これが自己目標管理の本質です。

  • フリーグラー牧師との出会い

    • 「自分の生きた人生を人々にどのように記憶されたいですか?」という問いは、ドラッカーに深い感銘を与えました。

  • デモ行進の経験

    • 自分の進む道を自分で決めることができないと気づいたことで、外からの視点を持つことが重要だと悟りました。

  • ヴェルディの『ファルスタッフ』

    • 80歳で制作されたこのオペラに影響を受け、生涯学習の重要性に気づきました。

  • ドンプロイスキー編集長との出会い

    • 半年に一回の総括会議で「集中すべきこと、改善すべきこと、勉強すべきこと」を学び、フィードバック分析の原型となりました。

  • 投資銀行でのシニアパートナーとの出会い

    • 上司の期待に応えることの重要性を学び、目標管理シートに「上司に期待されていること」「今期担うべき役割」を書くようになりました。

ドラッカーは「自由で機能する社会の実現」を目指していました。自由とは強み、貢献、責任を指し、機能するとは役割と居場所で進化していくことです。

目標とは何か?

ドラッカーの自己目標管理(Management by Objectives, MBO)は、以下の3つの要素で構成されています:

  1. 目標設定

  2. プロセス管理

  3. 結果の評価

目標設定の5ステップ

効果的な目標設定には、以下の5つのステップがあります:

  1. 面談:まずは上司やチームと面談を行い、目標の大枠を話し合います。

  2. 周りにヒアリング:目標設定のために、関係者や同僚に意見を聞きます。

  3. 目標管理シート記入:具体的な目標を目標管理シートに記入します。

  4. 設定面談:設定した目標を確認するための面談を行います。

  5. 最終設定面談:最終的な目標を確定するための面談を行います。

体験談

私がプロジェクトマネージャーとして新しいプロジェクトを立ち上げたとき、最初にチーム全員と面談を行いました。各メンバーの意見をヒアリングし、目標管理シートに詳細な目標を書き込みました。定期的な面談を通じて目標を確認・修正し、最終的には予算内でプロジェクトを成功裏に完了させることができました。

目標の指標と基準

目標を設定する際には、以下の2つを決める必要があります:

  • 物差し(指標):どのように目標達成度を測るか。

  • 基準:どこまで達成すれば成功とするか。

体験談

営業職に従事していた頃、「売上を上げる」という漠然とした目標だけではなく、「毎月10件の新規顧客を獲得し、既存顧客からのリピート率を20%向上させる」といった具体的な指標と基準を設定しました。この明確な目標設定のおかげで、どのように行動すべきかがはっきりし、結果的に売上を大幅に向上させることができました。

コンフォートゾーンからストレッチゾーンへ

効果的な目標は、現在の能力を少し超える「ストレッチゾーン」に設定されるべきです。これにより、成長と達成感を得ることができます。

体験談

キャリア初期に、私は大きなプレゼンテーションの機会を与えられました。当時の私にとっては大きな挑戦でしたが、このストレッチゾーンでの経験を通じて、自信とスキルを大幅に向上させることができました。

定性・定量の両方を検討する

目標設定には、数値で測れる定量的な目標だけでなく、質的な改善を目指す定性的な目標も含めることが重要です。

体験談

あるプロジェクトで、定量的には「締め切りまでに全てのタスクを完了する」という目標を設定しましたが、定性的には「チームのコミュニケーションを円滑にし、協力的な雰囲気を作る」という目標も設定しました。これにより、プロジェクトの成功だけでなく、チームの絆も深まりました。

目標遂行の遅れを考慮する

目標達成の過程で遅れが生じることもあります。そのため、以下の3つのポイントを常に考慮しましょう:

  1. 助言:目標達成に向けての助言を求める。

  2. サポート:必要なサポートを受ける。

  3. 達成動機付け:目標を達成するための動機付けを確立する。

体験談

新製品の開発プロジェクトで、予期しない技術的な問題が発生しました。その時、上司や同僚の助言を受け、追加のリソースを確保し、チーム全体で問題を乗り越えることができました。これにより、最終的には目標を達成し、新製品を無事にリリースすることができました。

フィードバックは期待と承認が基本

フィードバックを通じて期待される成果や行動を確認し、達成したことを承認することが重要です。これにより、モチベーションを維持し、継続的な改善を促進します。

体験談

あるプロジェクトのリーダーを務めていた時、定期的にチームメンバーにフィードバックを提供し、彼らの努力を承認しました。これにより、チーム全体のモチベーションが高まり、プロジェクトを成功に導くことができました。

この記事を書いて、まずは身の回りのことから目標を立てること、つまり、それをすることによる期待される成果を決めることの重要性を学びました。
これを繰り返すことにより、成果の○✖️を記録していくことで自分の強みが浮き彫りになるからです。フィードバック分析の重要性ですね。

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