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〜ストーマ閉鎖手術 編①〜

病室の窓をボケーとただただ眺める。

今回は大部屋の窓際だったので
病院のラウンジ行かずに部屋に居ても外を
存分に見れる。
まぁ、同じ景色だからすぐあきるだろうが。

最近の天気がくずれまくりで雪がふるだの言って降らず雨がかなり降ってたりしたのが
嘘だったかのごとく晴れていた。

まるで今日は素晴らしい日だよー!と
言わんばかりの久々の晴れ晴れ。

コレが俗に言う冬晴れ?
いや...秋晴れは知ってるが冬晴れは
知らないなぁ。

きっと、こんな日に遊びに行ったら
楽しいだろうなぁと思うと段々嫌気がさして
ベッドに伏した。

ボーと眺めてたのは疲れもあるのだろう。
急な入院でバタバタで準備したせいか
体も心も、少し疲弊していた。

特に今回の手術は、今より症状が悪化する
と言っても過言ではないから心の準備がいる。

何が素晴らしい日だっ!

清々しいほどの空の色と相対して、
淡いくすんだカーテンをした窓を横目で
にらみつけた。
まるで私の今の心みたいだ。

全くもって微妙。


事の発端は、最近の診察で手術入院の予約を
しようとしたら手術入院予約すらいつできるか解らないと言われ何月に手術の順番がまわってくるか解らないと言われた日だ。

私はそれならばと入院4回目にして、ようやく
いえた。

「予約確定が入院当日の前の日にしか部屋が確定して入院できますよーて連絡こない。入院前日より、もっとなるべく早めに電話してほしいのですが...できないですか?」

毎回、入院前日の連絡に今か今かとソワソワしてしまう。
入院前日だというのにベッドが確定してないとか不安でしかないのを3度も耐えたのだ。

月すら解らない予約状況ならコレぐらい良い
じゃないか...と欲がでたのだ。

先生は1週間前には連絡しますと言って承諾してくれた。

しかしだ。

一昨日、忘れもしない。
夜の7時を過ぎ、もうすぐ8時だなぁと
TVを見ながら土曜の夜を満喫していた。

知らない番号からの電話に嫌な予感がしたが、
スマホをしぶしぶとったら案の定だった。

「急に連絡は困ると言われてたのに、
スミマセン...丁度、手術入院患者の
キャンセルがでて...
来週の火曜日から入院できませんか?
あと月曜日にPCRや麻酔科やらをうけてもらうために月曜日も病院にきてもらうのですが...」

まぁ、確かに有難い。
術後、直腸術後症候群になってストーマなのに、肛門から便が出る症状がでてたから手術は
するなら早い方がいい。

しかし話よく聞くと、今日が12日の夜で
15日に入院して16日に手術しようとしてるが
まだベッドの確認が取れてないというのだ。
PCR検査すら月曜日に、しなきゃならないのに
時間が未定。

は??電話する前にベッドの確保したり、確認したりしないのかよ??!と思ってしまったが
そこはグッと飲み込んで、渋々了承。
日曜日に連絡しますと言われたが、
待てど待てど夜になっても連絡が来ず、
自分から連絡をする羽目になった。

しかし、告げられたのは
「日曜日だったのでベッドの確認がとれず...
とりあえず、PCR検査は明日〇時頃にしにきてください。」

日曜日だから受付休みなのはわかるけどさっ!
大部屋や個室か知りたいんだが?
大部屋と個室じゃ値段が全く違う。
天と地との差ぐらいに。
入院費を考えたら大部屋一択と言っても
過言ではない。

結局、PCR検査に行く朝の道すがら、
電話かけてきた女医から部屋が大部屋で確保できると知らされた。

その前に予約の受付の人から電話があって
部屋予約確保できてない旨を伝えてきたので
焦ったからホッとしたが...

PCR検査前に曇り空に向かって叫びたくなったほどだ。

本当にグダグダ。
よくOKしたな?て思うだろうが、
今度いつできるかわからない手術を待つより
さっさとしようと決めたのだ。

だっでどうせ、予約でいっぱいなら今回をやめても次もこんな感じで急になる可能性だって
無きにしも非ずだろ?

夜に電話がきて、その日に手術するか決めなきゃいけなくて流石に夫や親に相談してOKの
電話を折り返しかけたが...
本当に心がザワザワした。

親に電話で相談する私を見て、
夫は第三者に相談して決めることじゃないから相談する意味がわからないという感じで、
顔を曇らせ、小言を言ってたが。

いやいや急すぎて相談ぐらいさせてくれよw

そんなこんなで今に至る。

最後の風呂に入り、
レントゲン検査をすませ、
点滴を入れられてるが、昼から何も食べれない為に腹が無情にも鳴り響く。
もっと言えば朝すらバタバタで、
ヨーグルトしか食べれなかった。

某有名なSNSを開けば、
私の好きな食べ物や嫌ってほど雪崩のごとく
目に入る。

+追加ダメージに、
自分の大好きな声優の動画の配信日が
今日だと知ると少し乱暴にスマホをベッドに
叩きつけようとするも、すぐにやめた。
そういや、スマホ待受画面が大好きな声優の
待受だった。

やはり、推しの声優偉大だわ。
アニメや漫画やら好きな絵師の絵も偉大。
今、まさに私の冷静さを取り戻してくれたの
だから救われてる。


そんなこんなしてると、
既に窓の外は真っ暗だった。
あんなに明るかったのに。


看護師が手術の手術の同意書を渡して欲しいと
言いにきたが私は一瞬固まる。

時間があいて、はっ!と気づく。

そもそも、予約ができない状況だったせいで
簡単に手術の説明があっただけで、
先生から同意書もらった記憶がない。
入院同意書しかもらって、
書いた記憶しかないのだ。

本当にグダグダだなぁと手術前日にして
不安でしかない私なのだった。

#中村悠一
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