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『仕事なんか生きがいにするな』読書記録#2

こんにちは、

昨日は関東圏でも珍しく雪が積もりました。

気温の変化が激しくなる時期…体調気を付けていきましょう。


今回は「仕事なんか生きがいにするな」という本を読みました。


日々会社員として働いていると、意味を感じられないことに出くわすことはないでしょうか?

・価値を生まない社内向け業務
・煩雑な承認フロー
・セクショナリズムによる決まらない会議

新卒から働いていた会社では、若手~中堅になるにつれて組織のそのような部分に疑問を持つようになっていました。

昨年転職をしてみましたが、2社目の会社でも同じようなことを感じています。

そんな中、本のタイトルに目を引かれ、一気に読破しました。


気づき①「労働」「仕事」「活動」


本書ではそれぞれの違いに関して、以下の通り述べられています。

労働 labor : 生命や生活の維持のために、必要に迫られて行うような作業
仕事 work : 人間ならではの永続性のある何かを生み出す行為。道具や作品。
活動 action : 表現行為。政治的な働きかけや芸術。 
(中略)
本来は人間的な手応えを得られるはずの「仕事」というものが、いつの間にやら「労働」というものに吸収合併、変質してしまった。
(中略)
「労働」こそが価値を生むという「労働価値説」が社会経済の価値観に

「仕事なんかいきがいにするな」 から抜粋

自分自身「労働」をすることで、お金を稼ぎ、会社や世間的に認められていくことが大事と無意識のうちに思い込んでいたのかも。

20代のうちはそれを信じて、会社で働くこと=「労働」にやりがいを求めていた気がします。

細分化され、効率化された「労働」ではやりがいを感じるのは難しいのは当然なのかもしれない。

気づき②「意味」と「意義」の違い


これまであまり意識したことがなかったですが、「意味」と「意義」についても本書では触れられています。

意義:価値があるかどうか、損得勘定。
意味:主観的で感覚的な満足、味わうこと。
(中略)
現代人は「いつでも有意義に過ごすべきだ」と、思い込んでいる、一種の「有意義病」にかかっているところがある。
(中略)
人が生きる「意味」を感じられるのは、決して「価値」あることをなすことによってではなく、「心=身体」が様々なことを「味わい」、喜ぶことによって実現されるのです。

「仕事なんかいきがいにするな」 から抜粋

SNSでは簡単に他人の生活を見ることができます。

振り返ると、自分も意義のあることをしなくては!と焦ることが多かったです。

昨年からの同棲生活の中で、自分は小さなことでも「意味」は感じられるし、喜ぶことができる人なのだと自覚できた気がします。

「意義」はなくても、自分が「意味」を感じ、満足できていればいいのではと思えてきた。

一例が料理を作ることです。

自分のアイデアでレシピを決め、時々アレンジし、実際に手を動かします。
実際にできた料理をパートナーにもふるまい、雑談をしながら食事する。

何気ないことですが、個人的には満足できる瞬間の一つであります。

気づき③生活を遊ぶ


どのように生きる意味を感じていくのか…

難しい問いですが、本書ではそこに対しても述べられています。

何でもないように見える「日常」こそが、私たちが「生きる意味」を感じるための重要な鍵を握る。
日常を非日常化して、区別なく味わい深いものにできるか。
(中略)
遊びは無駄の上にこそ成り立つ。その結果はあくまで二次的に過ぎないものでプロセスのところに面白味がある。

「仕事なんかいきがいにするな」 から抜粋

毎日続く「日常」をいかに楽しむか、楽しめるように工夫するか。

そんなことが大事なのかもと感じました。

労働ばかりに注力していた時期は、海外旅行や飲み会など「非日常」を楽しみにしていた気がします。

そのため、自炊や家事、読書…など「日常」に向き合えてなかったし、楽しむための余裕も持ててなかったです。

まとめ

今後の働き方や暮らしを考えるヒントになりました。

世間の価値観や考えでなく、自分にとって「意味」を感じられることを大事に暮らしていきたいです。

本書は過去の偉人の話や引用も多く、全て理解しきれたかはわからないため、何度か読み直したいとも思いました。


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