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就学前のこと(其の三)

前回2回で「就学前のこと①」「就学前のこと②」で、主に国立小受験の過程で経験したこと、学習したことに触れましたが、今回は国立小受験が叶わなかったため私立小受験することになり、結果そこで「運命の出会い」があったことを書きたいと思います。

どこで何がどう繋がるか分からない。特に子供の時分は、できるだけ選択肢を広げていろんな世界に触れさせてあげることが大事だな、とこの時の経験を踏まえて強く思います。

【私立小受験で運命の出会い】

夏の終わりに幼児教室の面談でアドバイスをもらい(詳細は「就学前のこと②」をご一読下さい)、我が家は国立小の対策でも受験できる仏教系の小学校を受験することになりました。

受験当日は保育園をお休みし、私も娘もフォーマルな服装で朝出かけました。時期も時期なので、何だか本格的に「お受験」に臨む親子みたいで(実際そうなのですが)、娘も私も気恥ずかしくなったのを覚えています。でも同時に、きちんとやってきたことを発揮できる場に向かう(試験を受けられる)という土俵に立てて嬉しいという気持ちも強くありました。


試験も無事に終了し(合流した時の娘の表情で、「(ペーパーは)出来たんだ」と分かり一安心)、続いて面接へと移るのですが、その待合の椅子が並べられている場所が、学校のクラブ活動を紹介するコーナーの前でした。誰とも話さずに静かに待つように言われ、やることもなく、そのクラブ活動の紹介パネルや動画紹介なんかを見ることくらいしかなかったのだと思いますが、その中に、その後の彼女の人生を変える(少なくとも現段階では)、「運命の出会い」がありました。

運命の出会い。それは・・・

「茶道」

でした。中学部のクラブ活動(茶道、剣道、華道など)の紹介コーナーを眺めていた娘は、茶道部のお茶を点てる所作にロックオン!


全ての試験内容が終了し、帰路につく道中、

「お母さん、私、この学校合格しても行かない。先生が怖そうなのと、私には合わないと思う。だから、〇〇小学校(近所の公立)に行きたい。でももし合格したら、一つお願いがあるんだけど…」と言い出しました。言ってごらんと促すと、

「着物を着て、お茶をシャカシャカ回すみたいなの、アレなんていうの?私、アレ、習いたい」と言って来ました。娘が慶應を目指す道程の始まりがここであることは間違いありません。

試験の結果は無事合格(やった!)。

でも、(国立小がダメだったら)娘も私達も心は地元の小学校と決まっていたので、入学は辞退いたしました。現実的には、我が家の経済力ではなかなか通わせることは難しかったと思います。無理をせず、自分たちが出来る範囲で国立小学校受験をする、というのが当初の決め事だったので。

ただ一つ言いたいのは、国立小受験では、いろんな学習、気づきを得られたということと、その後の娘の進路に大きく作用する「出会い」があったということで、100%やってよかったことだと思っています。もし、お住まいの近くに国立附属小があって(片道1時間以内が理想)、専科の幼児教室なども近くにあるようでしたら、夫婦共働きでもチャレンジ出来ますので、それも一つの選択肢に入れてみてください。


茶道から、彼女の興味は着物、歌舞伎、日舞、落語、筝曲へと広がっていきます。それらがどのように受験へと繋がっていくかは、この後、紹介していきたいと思います。

次回は、公立小だったから開けた道についてお話します。


【本ブログの読み方のコツ】
このブログは、時系列に書いていこうと思います(年長~中学の順で)。ただ、ブログをお読みいただいている時点で、お子さん(お嬢さん)が小3より上の学年の場合は、入塾後のあたりから読み進んでください。ちょっとしたTIPSを示すことはできますし、個別にお話をお聞きすることも出来ます。

もし、お子さんが小3或いはそれより下の学年の場合は、よろしければ最初からご一読下さい。全く同じケースである必要はないものの、もしお子さんが「何かにハマっている」なら、それを最大限に活用して中学受験に臨まれることをお勧めします。


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