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日常に漁業を #ふくしまぐらし

海を守りたいとか、いわきの漁業を守りたいとか、漁業を振興したいとか。そういう大義名分ではなくて、自分の日常をよりよくしたいというほうが楽しくて本質的なことができるかもしれない。

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今月から福島県の ふくしまぐらし。×テレワーク支援補助金 を活用させていただきながら、実家と首都圏との2拠点生活に挑戦してる。
思い切って移住したいところではあるけれども、すでに首都圏で二人暮らしの家族生活を始めていることもあり、自分もパートナーも納得のいく方法で新たな生活をスタートしてみた。チャレンジ期間にいろいろと模索したい。

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これまで私にとって漁業って家族がやっている仕事であり、私自身は業界にいながら実際に現場で漁業をする当事者ではなかった。
当事者である「誰か」がやりたいことを実現するために、気を使って、失敗を避けてかかわってきた。だからこそ、あきらめなければならないこともあり、でも手を抜きたくなくて苦しくなることが多かったのかもしれない。

より広い視座で漁業を知りたくて、全漁連という仕事場を経験したけれど、大きなステージで働くと、自分にとっての漁業が「我が国の水産業」という主語になり、もともとは生活に溶け込んだ「なりわい」だったものが、「産業」になって、どんどん日常から離れいった気がする。
そんでもって、「使命」とか考えるようになっちゃったらもうだめだ。。。
全然自分事でなくなっている。。。と思ってしまった。

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数日実家にいると、やっぱり漁業は「なりわい」で「生活の糧」で、日常の一部であることを実感している。
大げさなことではなく、特別なことでもなく、普通に生きていくために必要なこととして存在している。

福島の漁業について世の中がどんなに騒然としたって、世界規模の出来事があったって、急に英字新聞を読み始めるわけないし、家族の誰かが選挙に出たりするわけもない。
変わらず、今日の海を見て、魚をお金にかえて、些細な喜びを感じて、また明日の海を想像する。
離れて見ていると、世の中の出来事に対して、いちいち人生が変わるようなきがしていたけれど。連続した時間の中で大きな出来事を自分の生活に落とし込んで、少しずつ変化を受けれてきた家族にとっては、船の位置を安定に保つためにさざ波をかわしてきたようなものなのかもしれない。

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始めたばかりなので、
ちょっとまだ私にとってはいろいろ非日常。実家なのに(笑)
まずは、祖母が意外とおばあちゃんになっていることと、いわきなのに暑いことがまだ受け入れられないが、、、
まあそれも、日常になるのだろう。
ひとまず、こんなことを始めましたのご報告。これからこの生活で発見したこと、気づいたことなど発信していきます。

健康な身体と、理解のある家族に感謝!

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