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「ハレの日」という言葉。皆さんもご存じだろう。
言葉から受ける印象は人によって微妙に異なるかもしれないが、大方の人は「特別な日」という印象を抱く人が多いのではないだろうか。

日本には昔ながらの考え方として、この「ハレの日」という思想がある。「ハレの日」は特別な日。日常と異なる非日常。一年の節目や人生の節目。長い人生の中で「いつも」と違う日を設けることによって、バランスを取っている。それが日本思想の一つ。

さて、この「ハレの日」に反対する言葉。これはなんだかご存じだろうか。

ハレ、これに対する言葉として「ケ」という言葉がある。
ハレの日は非日常であることに対して、ケの日が日常といった感じだ。

ハレの日はもちろん大切ではあるが、ケの日ももちろん大切だ。
私たちの人生のほとんどはケの日であり、ケの日の過ごし方が私たちの人生を形作っているといってもいいだろう。

ちなみに、ケガレという言葉。私たちの印象では「不浄なもの、汚いもの」という印象があるが、研究者の間では「ケ枯れ」からこの言葉が来ていると考えるもの者もいる。ケの日との関連性から読み解くと、「ケ枯れ」状態になると日常生活(ケの日)を営むためのエネルギーが枯渇している状態を指しているという。そして、「ケ枯れ」状態は「ハレの日」の祭事を通して回復される(※)というのだ。

このように考えてみると、ハレの日とケの日を上手に繰り返すことで、私たちは日々エネルギー豊かに過ごすことができるということだろう。

ハレの日というと「〇〇式」だったり「お祭り」という式典や祭事が、その日の特別な催しとして行われる印象があるかもしれない。しかし、そんな特別な式典に全ての人が参加できるほど、現代人の生活はスローペースではないことは否めない。

ならばいっそ、日々の日常、ケの日の中に、自分にとっての非日常、ハレの日を作ってみてはどうだろうか。と、私は個人的に考えるのである。

ハレの日の一つに、ぜひ満月・新月瞑想を加えてみてほしい。
月は古来から循環の象徴として捉えられてきたと聞いたことがある。月の満ち欠けは私たちの日常と非日常を繰り返す人生にリンクしてはこないだろうか。

満月・新月はそれぞれいらないエネルギーを放出したり、必要なエネルギーをインプットしたりするのにとても良い日だ。まさしく、「ケ枯れ」状態から回復し、日常を過ごすためのエネルギーを充電するためにぴったりな夜といってもいいだろう。

また、それ以外にも様々な「ハレの日」を作る企画をMusubi Tripで検討中なので、是非Musubi Tripのホームページに足を運んでいただきたい。

ハレの日をうまく活用することで、普段のケの日も変化が出てくるだろう。
2020年、本当にいろんなことがあった年。新しい年を迎える前に、少し立ち止まって、自分の日常に「ハレの日」を作る習慣を持ってみてはいかがだろうか。

※参考文献:Wikipedia「ハレとケ」

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