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1年目から活躍する新卒にインタビュー!「就活生が気になる介護職のアレコレ」を聞いてみた

<プロフィール>
■氏名:大田 彩乃(2022年卒業)
■所属:介護事業本部 ホーム事業部
    サービス付き高齢者向け住宅musubiまちの家 アシスタント
■出身大学:四天王寺大学 人文社会学部

-四天王寺大学の文系学部から介護へ挑戦。ハードルの高さは感じませんでしたか?

大学では介護のことは全く勉強していませんでしたし、介護ってどうなんだろうと思っていました。しんどいイメージも強く、「新卒で介護か~」と思う部分もありました。でも、自分がやりたい仕事なら挑戦してみても良いかなと考えるようになりました。

-挑戦しようと思われたきっかけは何だったんですか?

母親の一言がきっかけです。元々は人と直接関わって人生に影響を与えたり、やりがいを直に感じられる仕事がしたいと考えていて、一般企業を中心に受けていたのですが、あまりピンとこなくて…。そんなときに、母から「高齢者や子供と接する仕事の方が向いてるんじゃない?」という言葉をかけられたんです。「介護は興味がある気がする」と返すと、「介護の仕事向いてそう!」と言われたのがきっかけです。
それに、母の仕事を手伝うことがよくあって、そこで高齢者の方との関わりがたくさんありました。それが楽しかったという経験もあったので、高齢者と関わる仕事なら挑戦してみたいと思うようになりました。
子供と関わるのは好きなので保育の仕事も少し考えました。でも、どちらかというと一緒に遊ぶことが好きなので、指導することを仕事にするのはギャップを感じるだろうなと。子供ってフルパワーで向かってくるので、親戚の子供と遊んでる時も、少し離れたところから見ているときの方が可愛いと感じたりします(笑)

-「介護向いてそう」という一言の影響が大きかったんですね。

かなり大きかったです。「えー、介護?」とネガティブな反応が返ってくるかと思っていたのですが、あっさり肯定されたので安心しました。それに、友達にも「向いてそう」と言われていたんです。周りに介護職の人はいないのですが、それでも私が介護業界を見ているということに対して皆とても肯定的で、背中を押されました。

-その中で当社を選んだ理由は何だったんですか?

まちの家の見学に行ったとき、ホームや人の雰囲気が1番明るくて、楽しみながら仕事をしている印象があったからです。他社に施設見学に行った際は、しんどそうに働いている印象を受けたこともありました。でも、まちの家は利用者様とスタッフの笑い声が聞こえてきたんです。ここだったら、自分も楽しみながら仕事ができそうだと思いました。
説明会はオンラインで参加し、面接は一次・二次両方とも対面で受けました。一次面接がエリアマネージャーの永井さんだったのですが、「優しい~」と思いました(笑)私が緊張しないように、話しやすいように空気をつくってくださっていました。施設見学をしたのは、一次面接のときだったと思います。

エリアマネージャーの永井

社長との二次面接も楽しかった記憶があります。他社の面接では、きつい印象や威圧感のある場も経験しましたが、musubi Groupの面接は私の質問や話した内容に対してとても丁寧に説明してくれました。社長との最終面接をした日に合格をもらいました。
musubi Groupには高齢・障がい両方の分野あるので、障がい分野も少し気になっていました。でも、介護業界への就職活動を始めた入口は高齢者との関わりなので、やはり最初はそちらで経験を積もうと思って選択しました。

-内定後の流れについて教えてください。

10月に内定式が終わった後、初任者研修の資格取得講座について説明があり、通学するスクールやコースにするのかは自由に選べました。私は週5回のコースを選んで受講し、1か月ほどで取得できました。早く終わらせたい!っていう気持ちが強くて(笑)11月中は初任者研修の受講に集中していたので、バイトは基本的には土日だけ入っていました。
初任者研修の講座は、受講生の仲がとても良くて楽しかったです!先生は毎日変わるのですが、色々な先生に「こんなに仲が良いクラス見たことない」と言われました。休み時間に先生を巻き込んでトランプで遊んだり、全員で学生を楽しんでる気分でした。受講生の年代は20代が5人くらいで、あとは30代の方が多く、50代の方もいらっしゃいました。

-初任者研修の講座に通っている間、大学の授業はどうされていましたか?
大学の授業はゼミだけあったんですが、就職先で必要な資格があることを説明したら、公欠扱いにしてもらえました。人文社会学部の国際キャリア学科だったので英語には力を入れていて、英文を訳したり、英語のプレゼンテーションを考えて発表をするという内容のゼミでした。英語はもう話せないですけど(笑)

-入社後のOJT研修はいかがでしたか?

12月には資格を取得したのですが、入社は4月なので身についているのか不安でした。でもOJT研修がとても丁寧だったので、安心できました。入社後はまず、先輩の訪問に同行するところから始めました。最初は先輩に付いていって利用者様に挨拶をして、先輩の動きを見るのが中心です。そこから、「この利用者様は一緒に協力してくれるから、ちょっとずつ介助もやってみようか」という感じでオムツ交換などにも挑戦していきました。
最初はオムツをセットする感覚を掴むのが難しくて、「もう1回あっち側向いてください」と何回もゴロンゴロンとしてもらってしまいました。そんなふうに、利用者様が何度も私の研修に付き合ってくださったんです。それでも「ありがとう~」と声を掛けてくださって、「こちらこそ!」と言ってたのを覚えています。
毎日OJT担当の方と一緒に振り返りをしていたので、自分のケアが良かったのか、どんな改善点があったのかが分かって、次からも自信を持って取り組むことができました。

OJT担当者の皆さんは、私が分からないことやできないことがあったとき、どうすればできるようになるかを親身になって一緒になって考えてくれたので、すごくありがたかったです。私は、ベッドの下の方で横になっている利用者様の体の位置を、枕の位置まで水平移動させるのが苦手でした。自分の体の使い方がうまくできていなかったこともあり、どの程度まで力を入れて大丈夫なのかが分からなくて。腰の骨がポキっと折れてしまったらどうしよう、お尻が置いてけぼりになってしまわないか、そんな不安がずっとありました。でもOJT担当の方と色々なやり方を試して、経験を重ねるにつれていつの間にかできるようになりました。その代わりに、無意識に「ハアーッ」と大きい声が出るようになりましたけど(笑)そうした方が力が入るんだと思います。
そんなこともありましたが、どちらかというと「まずはやってみよう」派です。初回は慎重なのですが、2回目ぐらいから大丈夫だと思ったら挑戦しています。やってみて違うところがあれば先輩が教えてくれますし。何も言われなければこれで良いんだと思えています。

-介護技術以外の研修はどのようなものがありますか?
ビジネスマナーなどの外部研修がありました。事業所とはまた別の場所で、他社の新卒社員と一緒に受ける研修です。2年目になるまでに5回あって、ビジネスマナー以外にも、社会人としてのマナーや心構え、目標設定のグループワークがあります。現在感じている楽しいことやしんどいことを挙げて、自分を見つめ直すための時間があります。介護業界の他にも飲食業界や事務職の新卒もいて、交流できるのは楽しいです。

-入社されて半年以上ですが、実際に現場へ入ってみていかがですか?

楽しいです。予想だにしないことが起こったり、色々なお話しを聞くことができるのが面白いなと思いながら仕事をしています。特に、寝たきりであまり言葉を発しない方でも、私が話しかけて会話が成り立ったときはとても嬉しいです。また、裁縫上手な利用者様がポーチを作ってくださったこともあります。パッチワークで女の子と犬のデザインまでしてくれて嬉しかったです。良い意味で、予想だにしていないことでした。

利用者様に作ってもらったポーチ

-利用者様との関わりで、印象に残っていることはありますか?
こちらの関わり方で利用者様の行動も変わるんだと実感した出来事があります。部屋の中の、トイレではない場所で用を足してしまう利用者様がいらっしゃったんです。でも、綺麗好きな方なのでご自身で片付けようとしてくださって、利用者様の部屋中が吸水ポリマーだらけになっていました。吸水ポリマーとはおむつの中に入っているプラスチックの小さな粒で、水分を含むとジェリー状になります。初めての夜勤ひとり立ちのときだったので、その吸水ポリマーが散らばった部屋を見たときは絶望しました(笑)時間が限られている中で、通常の業務もしながらその対応をするというのは大変でした。看護師さんや朝に出勤の早出のスタッフも手伝ってくださったので助かりました。先輩にも「大変やったね~!これは何年も仕事していてもなかなか無いよ!」と言われました(笑)
でも、そのような行動をとらせないための対処法をとるのではなく、その方がしたいことに対して、可能な限り応えるようスタッフで寄り添い続けました。その方とスタッフとのコミュニケーションの機会を増やして、関係構築を続けていくと、部屋中がポリマーだらけになることもなくなりました。今では状態が回復して、普通にお話ができるようになったんです。こちらの関わり方で利用者様の行動も変わるんだと実感しました。

‐今後頑張りたいことを教えてください。

居室担当を任されるようになったので、自分で対応を考えていけるようにしたいです。担当の利用者様の窓口のような形でメインになって動くのが居室担当です。スタッフ全員が何名かずつ利用者様を担当しています。オムツの在庫管理だったり、利用者様の身体能力の変化に応じて介助方法の変更を提案したりといったことをします。現状だと、先輩から「最近この方の失禁が増えてるから、ここは変更した方がいいんじゃない?」と提案をいただいている状態なので、それを自分から提案できるようになりたいと思っています。
なので、初めての目標管理シートでは居室担当に関する目標をたてました。担当してる利用者様の状態変化に応じて変更ができたかどうか、パッドやオムツの発注ができてるかどうかといったことを目標に落とし込んでいます。
また、運動会のような非日常的なイベントを開催して、利用者様と一緒楽しむという体験をしてみたいです。コロナ前にまちの家で開催された運動会の写真や動画を見ると、とても楽しそうでした。

シフト制の勤務ですが、それに対してはどう感じていますか?
シフト制って実はすごく融通が利く働き方だと感じています。最初は「土日休みじゃないのか~」と思ってたんですけど、やってみると意外と良いって思いました。土日休みの友達と遊ぶときは、その子に合わせて土日のどちらかを休みにすれば会えますし。平日休みの友達、土日休みの友達両方と遊べています。平日は休みを取りやすいうえに、どこも空いているので良いと感じています。毎週土日休みである必要性も感じていないし、平日5連勤の仕事よりも自分に合っていると思います。3日か4日勤務して休みを挟むことが多いですね。
早番は7時〜16時なので、仕事が終わってから買い出しや料理をしても、時間的にかなり余裕があります。友達と夜ご飯を食べに行くこともあります。遅番は11時からなので、ギリギリまで寝る→起きて行く準備だけして出勤→20時に仕事が終わったらすぐ家に帰るというパターンです。私は夜勤明けでも遊べるタイプなので、朝9時に仕事が終わった後は、お風呂に入って少し仮眠して、14時頃から遊んでいます。

-サービス付き高齢者向け住宅musubiまちの家の雰囲気をどのように感じていますか?
おおらか ですね(笑)ちょっとした合間にもみんなで話をすることが多く、それがとても楽しいです。明るくて面白い人が多くて、がはははって笑う人ばかりなんです。利用者様とのやりとりで面白かったこととか、色々な話をしています。

まちの家のスタッフ

-では、ホーム長の小島さんのことはどう思いますか?
実は、就活中の施設見学のときに小島さんとお話をさせていただいたのですが、そのときの小島さんの笑ってる顔を見て、「うわ、ここに入りたい!」って思ったんですよ。すごく素敵な笑顔で、キラキラしていて。この人と働きたいなと思って、決めたというのもあります。入社してからもすごく優しくて「ありがとう」「ごめんなあ」という言葉をしっかり言ってくださるし、髪の毛を切ったときなどの変化にも気付いてくださるので嬉しいです。周りや働いてる人のこともちゃんと見てくださっているとすごく感じますし、良い上司だなと思います。

大田さんの入社の決め手にもなった、ホーム長にもお話を伺いました!

-大田さんの印象はどうでしたか?
内定式で皆の前で挨拶をしているのを見たときから良いなと思ってたんですよ。内定式のときはまだ配属先が決まっていなかったのですが、まちの家に入ってきてくれたらいいなと思っていました。実際、誰からも好かれるタイプで、コミュニケーション能力が高いと感じます。大田さんからすれば年上のスタッフばかりですが、堂々としていて、でも物腰は柔らかいような印象です。懐に入っていきやすいキャラクターで、こちらとしても関わりやすい感じがあります。利用者様とのコミュニケーションも上手ですし、物腰は柔らかいけど、自分の意見は持っていて芯の強い人だと思います。

-まちの家での「成長」とはどのようなものですか?
利用者様の変化に気づいて、自分から提案とかをたくさんできるようになってくると、「成長したな~!」と思います。自然と会議での発言の数も増えてきますし。利用者様が名前を覚えて「スタッフの〇〇さん、とても良くしてくれている」と声を掛けてくれることもあります。
大田さんには、全社報告会での事例発表を担当してもらったり、これからリスク委員などの委員会にも参加してもらったり、プレイヤーとして利用者様との関わる以外の業務も少しずつ任せています。業務の幅を広げていってもらっているところです。リスク委員会は、「事故を未然に防ぐにはどうしたら良いか」「起きてしまった事故に対して今後どうすれば良いか」ということを委員会で話し合い、それをミーティングで共有してもらうというようなことですね。

事例発表会での様子(左:大田 右:小島ホーム長)

-新卒と中途で、研修の際に違いはありますか?
まず、まちの家に中途入社される方は介護経験者、新卒は未経験スタートという違いがあります。新卒にはビジネスマナーの外部研修の他、内部でも介護の基礎の話から研修があります。認知症、介護スキル、実技など毎月1つずつピックアップしながらプログラムを組んで研修を受けてもらっています。中途採用では、ある程度介護スキルや知識は身についている方を採用しているので、OJT研修やオンデマンドの研修が中心です。

-教える側のスタッフが気を付けていることは何ですか?
噛み砕いて伝えるというだけでなく、専門用語などにも気を配っています。私たちが普段何気なく使ってる言葉も、新卒の方にとっては初めて聞く言葉だったりすると思います。それをどういう順序で伝えて教えていったら、理解してもらいやすいかということも考えます。
色々な苦労はありますが、教える側になると意識はすごく変わりますし、相手が成長していくのを見るのはすごい楽しいです。新卒は特に介護経験ゼロのところから見ているので、 成長の幅がすごく大きくて。
OJT担当者が指導をする分、周りのスタッフが他の業務のフォローに回ってくれています。OJT担当者に任せきりではなく、周りがフォローして「新卒は皆で育てる」ということを理解して動くスタッフが多い、そんな環境だと思います。

サービス付き高齢者向け住宅 musubiまちの家の前にて

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