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仕切り直しの不妊治療 病院編

不妊治療を再開する際、病院を変えることは決めていた。
私が通っていた大学病院では主治医制ではなく、チームで治療にあたっていた。
情報は共有されているとはいうものの、細かい話は伝わっておらず、
毎回同じ話を繰り返すことも多く、
さらには先生の異動でチームごと総とっかえということもあった。
研修医が立ち会うのはウェルカムだったが、
診察前に「この人は筋腫だらけだから、機能としては云々」などという話が漏れ聞こえてくるのはかなり堪えた。
予約をしているのに毎回5,6時間待たされるのも、
会社から片道40分、家から1時間の道のりもすべて嫌になっていた。

今思えば、大学病院でも万全の治療をしてくれていたのだけど、
その時は、とにかく負の連鎖を断ち切りたい一心だった。

ググってみれば、世の中には不妊治療の専門病院が山とあり、
それぞれの病院についての評判もいくらでも出てきた。
私の条件は会社に近いこと。
調べてみると、徒歩5分の所に比較的新しい病院があった。
大学病院を紹介してくれた総合病院出身の先生が独立したということも、
何か縁を感じて初診の申し込みをした。

行ってみればその病院も激混みだったけれど、
なんせ会社から徒歩5分。
受付をして会社に戻り、時間が来たら行けばいい。
今までのことを考えると格段に効率的。

しかも、かつて総合病院では私をどうするか会議が開かれていたようで、
その先生は私が直接お世話になった先生ではなかったけれど、
「あの大学病院に紹介した患者さんですか!」と覚えていてくれたことも
この病院に対する信頼と好感度を爆上げした。
「これがご縁があるということね!」と
使い慣れない“ご縁”をいう言葉が浮かぶほど頭の中がお花畑になり、
これまでになく不妊治療に前向きになった。

我ながらおめでたい。

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