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喘息とアトピー③ 中学・高校時代/我が家に犬がやってきた

中学生になり、我が家では犬を家族に迎えることになった。
2人姉妹の妹だったので、弟ができたようでうれしかったが、
犬の方は私の方こそ自分の妹だと思っていた気がする。

遊ぶのも、散歩に行くのも楽しくて、毎日一緒に寝ていたが、
犬を洗うと手・腕が赤くなりかゆくなることに気づいた。
これは犬だよね…と薄々感じつつ病院でアレルギー検査をしたところ、
定番のスギ・ヒノキ系からダニ・ホコリ系、犬猫などの動物系など
くまなくすべてアレルギー反応が出た。
しかも、正確な数値は覚えてないのだが、普通の人が何百というところ、
何万というレベルで、ケタが2つ違うと思った記憶がある。

先生に犬を飼い始めたことを話したところ、「手放すことも検討してください」と言われる。その時、母が伝説に残る返事をする。


「ムスティをですか?」

思わず「んなわけないでしょ!」と突っ込むと、
「だって犬ちゃんはひとりで生きていけないけど、ムスティは話せるし、なんとかなるかと」と真顔で答えた。
こらえきれず笑う看護師さんと、もめる私たち。
「とりあえず話し合ってください」と診察室から押し出される。

家族会議の結果、犬を手放す案は秒で却下された。
私を手放す案もなんとか却下となった。
ひとまず
◆一緒に寝ない。
◆私は犬を洗わない。
◆犬の腹に顔を押し付けない。
◆犬になめられない(物理的な意味で)。
ことを決め、共存の道を探ることになった。



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