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『大豆田とわ子と三人の元夫』を観た

ずっと気になっていたのです。

知らなかったのですが、
脚本の坂元裕二氏『東京ラブストーリー』
を書いた方なのですね。
当時観てました。
私は小学5年生。我が子と同じ学年。
よくあんな大人の恋愛ドラマ観ていたもの
です。
完治がリカに振り回されている様子に
ずっとやきもきしていた記憶しか
ありません。

あれから三十年。
子どもは別れた夫の家にお泊まりで不在。
一人きりの日曜日。
朝からドラマを観続ける贅沢。


*

親友かごめとのやりとり。
お母さんとの距離。
娘との距離。
それぞれの夫とのエピソード。
四人目の夫になるかもしれなかった
人との会話。
お父さんとの一コマ。
会社での働きぶり。

こんなに自立していて、
一人でも大丈夫だし一人は楽なんだけど
ふとした時に誰かに支えてほしいなと
思ってしまうのは共感を呼ぶと思う。

衣装や美術のセンスがピカイチだし、
出演者は粒揃いだし、
ものすごくよく出来ていてキラキラして
眩しくなりそうなところをなり過ぎて
いないのは主人公がアラフォーで
設定や台詞に地に足がついた部分が
きちんとあるからかと思った。

これは大人のための少女漫画かも
しれない。
ラストシーンはこれでいいのかと
人によっては思うかもしれないけれど
良いと思わせてしまう、
漂う平和感、幸福感。

あと三人の元夫のやりとりがまた
棘がなくて顔がほぐれるのでおすすめ
です。

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