マガジンのカバー画像

感想文集

14
映画やドラマ、本など感想文まとめ *
運営しているクリエイター

#映画感想文

『Dear Evan Hansen』を観て

『Dear Evan Hansen』を観て

 この作品はミュージカル映画です。ミュージカル映画があまり得意ではないため果たして最後まで鑑賞できるのだろうか、と不安でした。しかし序盤で気付くのです、この感覚は身に覚えがある、と。
私はディズニー映画『アナと雪の女王』を思い出しました。アナ雪といえば雪の女王ことエルサの「レット・イット・ゴー」が有名ですが、エルサの戴冠式当日朝アナが歌う「戴冠式の日」も大好きな曲です。

 私は実写のミュージカル

もっとみる
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を観て

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を観て

日曜日。日曜日といえば私の場合公休。平日を平和に過ごすためにある時間。すなわち掃除と洗濯、買い出しをする日。しかしそれはそれとして休みの主目的は「リラックスする」ことです。「リラックス」、それは精神と肉体の緊張をほぐし、ゆったりとくつろぐ、つまりは楽になること。「楽」、それは何の苦しみもない心身が穏やな状態。ちょっと今から山登りしようかくらい英気が溢れる状態まで整えば成功です。
 体の疲れを取るに

もっとみる
『Last Night In Soho』と『Promising Young Woman』を観て

『Last Night In Soho』と『Promising Young Woman』を観て

まずはエドガー・ライト監督作品を鑑賞。オープニングにはピーター&ゴードンの「愛なき世界」が流れ、主人公のエロイーズは新聞紙で作った手製のドレスを纏い踊ります。これがまたキュートでトーマシン・マッケンジーの可愛らしさ爆発です。
 本来作品は集中して最後まで観るところを時々何回かに分けて観ることがあります。今回もその予定だったのですがエロイーズが学校の寮を出て見つけた下宿先で迎えた最初の夜あたりから目

もっとみる
『初恋〜お父さん、チビがいなくなりました』を観て

『初恋〜お父さん、チビがいなくなりました』を観て

原作があることも知らずに何となく観たのですが想像以上に良かった。
 東京郊外にある武井家。一家の主、勝が37才の時に建てた設定らしいので、ざっと築三十年ほど。年季が入っているけれど、妻有喜子がきれいに手入れしているだけあって、とても居心地が良さそうなお家。日用品と小物が並んでも清潔感のある玄関、レトロな雰囲気の残る台所、こたつカバーは編み物が趣味の有喜子の手作りかもしれない。
 映画を観る時に家具

もっとみる
『コーダ あいのうた』を観て

『コーダ あいのうた』を観て

動物とこどもが出てくる作品はもれなく泣いてしまう率の高い私ですが、純粋な愛への耐性もなくなってしまったことが明らかになりました。この作品は様々な題材を描いていますが、私が一番反応したのは家族愛です。
父、母、兄は聾唖者であり、自分だけ耳が聞こえる女子高生である主人公が歌の才能を見出されるも家族の事業の手伝いもしなければいけないくだりは本当に見ていて辛くなりました。完全に板挟み。睡眠時間何時間だろう

もっとみる