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インプット奴隷合宿 in nozawa温泉

わたし(むっそ)は7月中旬をもって転職することになっているので、有給休暇消化のため、長野県の野沢温泉村に2泊3日で行ってきた。まぁ時が来たら転職の話もしようと思う。

インプット奴隷合宿とは「どこか適当な宿に行ってひたすら本などの知識をインプットしていく脳筋な合宿」のことである。

インプットしたいものがあったのでインプット奴隷合宿を機会に一気に読み進めてしまおうと思った。
しかしながら、この計算は途方もなく間違っていた。

いま、野沢温泉でのインプット奴隷合宿を終えて、予想外なものまでインプットしてしまったので、それを紹介したいと思う。

インプットする予定の本たち

次の職場で使いそうな知識やら、単純に勉強したい本たちをインプット奴隷合宿に持参することにした。PCでの勉強が多分メインになるので、一般的なインプット奴隷合宿にしては控えめな本の量だと思う。
インプット奴隷合宿のなかでも最弱である。

持って行った本たち

お湯の冷まし方を教えてくれた真湯おじちゃん

野沢温泉で有名なものといえば「外湯(そとゆ)」である。

この情報量が多いタオルに書いてある通り、野沢温泉村には13の外湯があって、無料で入れる。もちろん温泉は管理費用が掛かるので、お金を払いたい人がお賽銭箱にお金を入れる感じになっている。

情報量が多いタオル

13の外湯のなかで「熊の手洗湯」が一番入りやすい温度であった。一番激熱(物理)なのは、大湯である。(このタオルの真ん中にいるだけある)
大湯は足すら入れられないくらい激熱なので、一人でずっと上島竜平みたいなリアクションをしていた。せつない

大湯を諦めて、13の外湯のなかの「真湯」に入ろうとしたとき、一人のおじちゃんが入ってきた。

外湯(真湯)

むっそ「(おおっ、お湯を触った感じだと大湯よりはいけそうだな)」

 - - 足を入れる - - 
むっそ「あっつ!!」
おじちゃん「まだ熱いよぉ。こんな感じで冷たい水を入れて、かきまぜてあげるといい感じになるからやってみぃ」

 - - 冷たい水を入れて、かきまぜる - - 
むっそ「おおっ、いける」
おじちゃん「ええやろぉ?」

真湯おじちゃんとの会話

しょうもない会話かもしれないが、お風呂で裸のおじちゃんと話すことなんてめったにないので、なんだか遠い記憶を思い出すようなエモさを感じた。

「外湯」という仕組みは、住人たちが会話する良い機会になっていて、野沢温泉を維持している根幹になっている気がした。都会にはない「ウェットな関係」というのもまぁ良いのかもしれない。

野沢温泉の事情を教えてくれた「狸」のおねぇさん

1泊目の宿を朝10時くらいにチェックアウトしたのだが、7月はオフシーズンのためか、10時から開いている飲食店はかなり限られている。

Google Mapとにらめっこした結果、「狸」という名前のカフェは空いているようだったので早速突入してみた。

狸という店名からは想像がつかないくらいシャレオツなカフェ空間が広がっていた。シャレオツなおねぇさんと外国人シェフがいて、とりあえずおねぇさんに朝食のバーガーとビールを注文した。

おしゃれな雰囲気の「狸」で飲んだビール:里武士 黒

シャレオツなおねぇさんは意外と気さくに話しかけてくれたので、私は野沢温泉の事情を聴いてみることにした。

むっそ「このお店、ほかの飲食店に比べてもすごくおしゃれで、東京にもありそうな感じで良いですね。」

おねぇさん「このお店はオーナーが外国人で、日本の雪が好きでこの土地で商売を始めた感じですね。」

むっそ「だから周辺の日本的なお店とは雰囲気が違うんですね。」

おねぇさん「あと海外からの方がよく来られますね。冬のシーズンに数か月滞在される外国人とかいて。ピーク時のホテルの価格は高いはずなのになんでずっと滞在してるのか不思議でしょうがないんです」

むっそ「相当儲かってるんですねぇ。」

シャレオツなおねぇさんとの会話

シャレオツなおねぇさんの話を聞く限り、割と野沢温泉村の財政はほかの観光地よりは潤っているのではないかという気がする(違ってたらすいません)

外湯の中は公共の場の割にはきれいだし公衆トイレ(その土地の民度が出ると勝手に思っている)もきれいめだったので、「なんかお金にものすごく困っている感はなさそう」という感じ。
(もちろん管理者の方の日頃の努力のおかげです)

まぁスキーが流行ってバブリーだった時代よりは少ないかもしれないが、みんな手入れが行き届いている観光地に行きたいですもんね。

温泉卵の作り方を教えてくれた、ちょっとズレてるお土産屋おばさま

吾輩はご当地グルメにめっぽう弱いデブである。

温泉たまご食ってねぇじゃねーか(半ギレ)
ということに気が付いたので適当にぶらぶら歩いていたら、温泉卵を売っている店(黄金屋物産店)を見つけた。看板に温泉卵と笹団子の文字が見えたので、秒で買うことを決めた

温泉卵を作っている間に足湯でのんびり

店内に入ったところ、平野レミと柴田理恵を足して2で割った感じのおばさまがいらっしゃった。

むっそ「すいません、温泉卵と笹団子買えますか?」

おばさま「買えますよー!温泉卵はそこの温泉を使って、15分くらいで自分で作ることもできますけど、どうします?」

むっそ「僕が作れるんですか?やってみたいです!」
おばさま「じゃあ準備しますねぇ。んで、お会計が250万円です」

むっそ「(ファ?)250円ですよね?」
おばさま「250万円ですー」

むっそ「(ガチで言い間違えているのか、笑かすためにやってるのか読めないな、このおばさま)」
むっそ「(とりあえずスルーして250円出そう)」

 - - 250円出す - - 
おばさま「はい、ちょうどですね、ありがとう」

おばさまとの会話

という感じで空気感が掴めない中、おばさまは温泉を使った温泉卵の作り方などを教えてくださりました。教えられた通りにやったら、すごくおいしい温泉卵ができました。ありがとう。

トロトロ温泉卵


ホタルを見せてくれた中島屋の女将

2日目の宿はほんのちょっと贅沢をして約1万円くらいのお宿に泊まることにした。その宿が中島屋である。

あじさいが良い感じの中島屋
和室の窓側の区画、めっちゃ大好き芸人

チェックインした後ダラダラして、温泉街のイタリアンレストランで食事してから20時くらいに中島屋に帰った。
そしてフロント玄関に女将がひとりで立っていた。

女将「おかえりなさいませ。実は今の時期だとゲンジボタルが草むらにいたりしてもし興味がございましたら行きませんか?ここから1分くらいのところにいいスポットがございまして」

むっそ「(女将とのホタルイベント発生!??)
(この時間に帰ったのがフラグだったのか、イタリアンレストランがフラグだったのか、という謎のオタク思考に入る)

むっそ「へぇ、1分くらいで行ける距離ならば行きましょうか」
(たぶんこれが最初で最後の女将イベントであるに違いない。)

 - - ホタルスポットに向かう - - 
女将「ここがホタルの良くいるスポットなんですが」
むっそ「(女将と二人っきり、そわそわ)

女将「なかなかホタルが近くに来ませんね。6月くらいは本当に川を埋め尽くすくらい大量のホタルがいて、観光客の方もそれを見にいらっしゃるんですよ」
むっそ「そうなんですねぇ」
女将「あっ!ちょうど近くにホタルが来ましたね!」

 - - 両手でホタルを包み込むように捕まえる- - 
むっそ「そんな素手でいっちゃうんですね!?」
女将「もう捕まえるのは慣れてますからねぇ」

 - - 捕まえたホタルをむっその両手に渡す- - 
むっそ「(ひえぇぇ)(チェリーボーイ風)
むっそ「うわぁ、お尻のほうが光ってますねぇ、すんごい」
(お尻って単語、日常会話で使って大丈夫か?と自問自答)

むっそ「ホタルに触ったの初めてなので来てよかったです!」
女将「ホタルって寿命がとても短いので、ちょうど来ていただけてよかったですぅ」

女将との会話

という感じで、なにもやましいことは起きなかったが女将イベントを堪能した。ホタルって人懐っこい感じでかわいい。
ホタルが大量発生しているときにまた来ようかしら(にやにや)

予想外のインプットをくれたインプット(奴隷?)合宿

正直言うと熱い外湯でのぼせてしまって、予定のインプットは60%くらいしか達成できなかった。でも久しぶりに人の温かみを感じれたインプット(奴隷?)合宿だった気がする。

そして野沢菜のおやきとか、フルーツジュースとか、温泉卵とかめちゃくちゃ美味でした。野沢温泉に住んだとしたら食費えげつなくなりそう。

買ったおみやげ

オフシーズンだと店の営業時間とか若干の不便さはあるかもしれないが、その土地で働いているひとと濃厚な時間を楽しめたりして、今回の宿泊はすごく良かった。

オフシーズンの観光地というのは良質なインプットを得るのに良いのかもしれない。興味のある方、ぜひお試しください。


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