対決列島!サイコパスvs繊細さん
前回の続き。
ですが前回を見なくても大丈夫です。
はじまり
クォーターライフクライシスらしきものに発症した私は転職活動を開始。カジュアル面談などを通して、最終的には10人(業務委託含む)ほどのスタートアップに転職することになった。
転職理由は特に深いものではないが、フロントエンド、バックエンド、インフラ、モバイルなどの各種技術に触れる機会が多そうというのと、プロダクトマネージャー(PdMと略されることが多い)は割と信用できそうというので、入社に至った。
もしかしてだけど~サイコパスなんじゃないの?♪
入社初日は前職の会社との規模感と全く違っていて、「なんか0からなにかを始めてる感がすごいなぁ」程度に思っていた。
入社して数週間は数日出社することになっていたので、出社日にはお昼を食べに行ったりした。ここまでは割と良い感じで来ている。
しかし入社して1か月経ったあたりから「このPdM、大丈夫か?」と思うことが増えていった。
以下は、昼食での会話である。
簡略化のため、ヤバいプロダクトマネージャーを略して、やばPdMと記載する。
このとき私の本能がささやいた
彼はサイコパスなのではないかと
そう囁くのよ、私のゴーストが
サイコパスは人を操ったり、感情や共感性が欠如した人を指すことが多い。
対して、私はお涙頂戴的な安いドラマやCM、殺人事件などのニュースですら感情移入してろくに見れない。最近だと繊細さんやらHSPなどと呼ばれているらしい。
そんな私の中には、ヤバいやつの行動をまとめたデータベースがある。ヤバいやつデータベースを照合した結果、彼はサイコパスである可能性が高いと判断した。
そして繊細さんとサイコパス、相反する性格なので分かり合えず相性は最悪である。
やばPdMの行動記録
やばPdMの日頃の言葉や挙動が、繊細さん気味な私には不可解だったので、やばPdMの行動履歴を残すことにした。以下は記録の一部である。
■ 業務中
アジャイル開発ではチケットの担当者を話し合って決めることが多いが、
やばPdMが独断で決めることが多い。
ソフトウェアレビューにおいて、人の好みによる実装部分まで細かく
指摘しており、マイクロマネジメント気味
独裁に慣れてしまっているのか、以前から働いている業務委託の人からは
やる気が感じられず主体性もなさそう。やばPdMにエナジードレインされてるのか。
やばPdMが障害対応をしてる時、オレかっけえぇモードに入る。
プルリクエスト(ソースコードの修正)を秒の勢いで出すも後日、
他のモジュールとの整合性が合わなくなり、また障害を生む。やめてほしい
社内でひとに教えるときに、教えてるオレかっけぇぇモードに入る。
とにかくモードに入っている。声量がちょっとデカくなる
ミーティングごとに性格が変わってるように見える(謎)。
そして仕切ってるオレかっけぇぇモードに入っている
■基本姿勢
技術力がない人や性格的に優しくて操りやすそうな人を好む。
弁は立つので仕事で深く関わらない人への外面は良く映りそう
まともなこと言っている風だが、時間が経ってよく考えてみると
支離滅裂な理屈だと気づく
聞いてもないのに知り合いが多いアピール
自分がやらかしてもまったく謝らない
時々タメ口が入る
自己肯定感が強すぎてイキる、技術ブログでもイキってる
「ぼくスタートアップガチ勢なんで」という謎のイキリ
noteでは、健全で健やかなエモい話を書きたいので記録の全てを書くつもりはないが、上記はほんの片鱗に過ぎない。
ただこの人はヤバいということは伝わっただろう。
うわっ…私の社会性、低すぎ…?
こういうタイプの人に出会ったとき、私が取る手段は一つ。極力仕事で関わらないようにすることだ。
敵にすると厄介なタイプなので、無視は逆効果になることを知っている。
しかし、あるときの1on1で、自分史上最悪の1on1をしたのを覚えている。そのときの会話はこんな感じだ。
完全に腹の探り合いをしている。信頼関係などはない。
まぁどうせ長続きしない関係だろうと、半ば諦めていた。
将来的にすぐ切る関係だと判断した時の私の社会性はものすごく低くなる。私もある種のサイコパスなのかもしれない。
本能と感情で生きている私にとって、建前や嘘を取り繕うことは非常に難しい。建前や嘘スキルの割り振りを放棄した人間はこうなるので、皆さんもぜひ気をつけてほしい。
このときから1on1恐怖症を発症している。
気づいたこと
転職活動で数回面接で話した程度では、「その人物がサイコパスかどうかを見抜けない」ということに気づいた。
サイコパスは非常に有能で仕事ができるひとが多い。そして共感能力は欠如していても、会話している相手がどういう言葉を求めているのかを判断できる。あとはその言葉を使ってあげて、相手から好意を持たれることで、相手を思い通りに動かすことができるんだろうと思う。知らんけど
また「10人程度のスタートアップのリスクに関する認知が甘かった」ことに気づいた。
経営者という立場はしばしばネジが飛んでる人じゃないとできないと言われている。しかしネジが飛んでる経営者でも、人の増加に耐えられる器量を持って経営戦略をうまく采配をすれば、ちゃんと10人→30人→100人と組織は拡大できるはずである。(現実はそう簡単にいかないと思うが)
しかし10人足らずの企業というのは、ネジが外れすぎて人が抜けやすかったり、マネージャーに問題があって人が抜けたり、人の多様性を受け入れられない企業である可能性は少なからずあるのである。
私の入ってしまったこの企業はこのサイコパス気味なプロダクトマネージャーや、それを黙認しているネジの外れた経営者により、人が抜けやすい企業なんだろうと気づいたのである。
クォーターライフクライシスは終わらない
転職すればクォーターライフクライシスからくる不安などから解放されると思っていた。しかし私のクォーターライフクライシスは終わっていないようだ。
すぐさま職務経歴書や履歴書を更新した。不幸中の幸いか、数ヶ月ほどでいろんな仕事や経験は積めたので、経歴としてはそこまでマイナスにはならないだろうと思った。
そしてまたもや露頭に迷った人間は、今度はスピリチュアルの世界へと誘われていく
続く
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