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【好きな映画】ビリーブ 未来への大逆転

母は私に『淑女であれ』と言いました。
母にとって淑女とは、
自分らしく自立した人間であること。
by ルース・ギンズバーグ

品位のある女性であり
賢さで戦う女性であり

ここまで格好良く美しい女性が
この時代にいただろうか。

ハーバード大学法学部に進んだ夫を
全面的に支えられる妻でありたいと
自分もハーバード大学法学部に進んだ彼女

《男は外へ、女は中へ》が当たり前な時代

優秀であるにも関わらず
空気のように見えない対応をされたり
嫌味なことを幾度となく言われたり

《女である》ことで
《自由でいる権利》を奪われる現実

腹立たしくも賢明に向き合っていく

在学中に夫が倒れ
生後間もない子供もいながら
夫の看病そして夫の授業への出席をしつつ
自分の勉強も懸命におこない優秀な成績で卒業

この時点で
バイタリティー溢れる超努力家の人!
もう優秀すぎて何でも叶えちゃうでしょ!
と思えるのだけれど

実際のところ《女である》ことで就職はできず
教授の道へ進むことに。

夫は無事病気も回復し
将来有望な弁護士として活躍

グッとくるのが
この夫もまた頭が優秀であるだけでなく
人としても夫としても父としても優秀!

いつでも妻を尊重していて背中を押してくれる

ポジティブでユーモアある言葉で
いつも元気づけてくれる

素敵すぎる関係性の夫婦
そして絆を深めて
どんどんパワーアップしていく家族

生きづらい現実を変えていくには
とてつもないエネルギーが必要とされるけど

一人の人間としてスペックが高い女性が
最強のパートナーと家族と仲間達を巻き込み
無理難題に思える壁をどんどん壊していく姿が
なんともカッコよくて
ジーーンと心に響いて

あぁ、私も行動を諦めずに続けていかなきゃ
と鼓舞されました。

この映画、
実在するルース・ギンズバーグ判事の話で
すげぇーすげぇーすげぇーの連続なんですが

個人的には
ルース・ギンズバーグのセンスも魅力的で
服装やヘアセットもシーン毎に楽しめました。

実際彼女はお洒落で有名みたいで、
お洒落な黒縁メガネと襟が
トレードマークとのこと。

身だしなみに品位と自分らしさをとりこめている
そんなところも女性として尊敬ですよね。

映画の最後のシーンには本人も登場!
素敵な年の取り方をしているなーと、
彼女の魅力に終始引き込まれっぱなしでした。

因みに、女優さんは
映画『博士と彼女のセオリー』で
スティーブン・ホーキング博士の元妻を演じた際
再現率の高さに本人も驚かれたというほど
演技力が評価されたフェリシティ・ジョーンズ。

この方が演じられたという点も、
実在した人の魅力を最大限に
引き出してくださっているんだろうなと 
存分に映画を楽しめたポイントでした。

あと、主題歌を歌っているKESHA。
長年性暴力を受けていたプロデューサーに対して
勇気を出して訴訟をおこなったものの、
あらゆる大人の事情で敗訴となった彼女。
その彼女が力強く歌っているのも
グッとくるものがありました。

グッとくるというのは、
弱い立場の女性が立ち上がった!
とかそういう同情してくれ的なものじゃなくて、

どんな人であれ逆境に対して
勇気をもって踏み出し挑み続けることで
変わっていくことは必ずある!

というような、
誰に対しても心強く響くyellのようなもの。

長々と書いてしまったけど、
私が一番響いて伝えたいとこってそこ!!
挑み続けることの大切さ。

そんでもってこんなに長くなったのに
名言がどれも響くものだったので
最後に紹介させてください。

はぁ、ほんと魅力的な女性だな。

「本当の変化、永遠に残る変化は、すこしずつ実現していくものです」
「『時々、耳が遠い人になりなさい』というアドバイスは、役立ちましたね。結婚生活でも、職場でも」
「自分が大切にしているもののために闘いなさい。そして周りがあなたに賛同するように闘うのです」
「人生ではしばしば、障壁だと思っていたことが素晴らしい幸運となることがあります」
「怒りや嫉妬などの感情に惑わされてはいけません。それらは体力と時間を消耗させるだけです」

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