第1週「初めてのエール」#いつくしみ深き
NHK連続テレビ小説「エール」第1週4話に登場した曲です。
【裕一と音が教会で出会う】
今日(4/29)のドラマでは裕一の音への突然のプロポーズ。びっくりしました。また裕一の父役の唐沢寿明さんと音の母役の薬師丸ひろ子さんの掛け合いが面白すぎて吹き出してしまいましたが朝から明るい気持ちになります。
1週目の4話をご覧になった方はご存知だと思いますが、裕一と音の二人は実は幼少期に出会っていましたね。
ドラマの主人公、古山裕一が母の実家、川俣に行った際に偶然立ち寄った教会でそのあと妻となる音と出会っています。川俣にある教会といえば、今年(2020年)創立113年となる川俣教会があります。ここで幼少期の裕一と音は出会ったのでしょうかね。
その時に聖歌隊と一緒に音が歌っていた曲が、讃美歌「いつくしみ深き」(原題: What A Friend We Have In Jesus〈英語〉)です。その歌声に歌う姿に裕一は惹かれます。
結婚式でもよく歌われるので、教会式の結婚式に参加したことのある方は、一緒に歌ったことがあるかもしれません。今日のプロポーズにも繋がっていたのでしょうか。
作詞はジョセフ・スクライヴェン(アイルランド出身)(1819年〜1886年)。自らの婚約者を事故、病気で二度も失い絶望の中でもイエスへの信仰を深め、闘病生活をしていた母親を慰めるために作られたと言われています。
作曲者はチャールズ・コンヴァース(アメリカ出身)アメリカの弁護士でしたがドイツ留学時代に音楽学校で作曲を勉強し、いくつか作品も書いています。
讃美歌には古くから替え歌の習慣があり、この曲も1910年(明治43年)に杉谷代水作詞による「星の界(よ)」が文部省唱歌に、川路柳虹作詞による「星の世界」などそのほか日本語歌詞で複数存在しています。特に♪かがやく夜空の 星の光よという歌い出しで始まる「星の世界」は小学校の音楽の授業で歌ったり馴染み深い曲として記憶されている人も多いと思います。
教会の結婚式で初めて讃美歌「いつくしみ深き」を歌うにも関わらず、なぜか一緒に自然に歌えてしまうのは「星の世界」を歌ったことがあるからでしょうか。
原題「What A Friend We Have In Jesus」は、映画『ドライビングMissデイジー』、アレサ・フランクリンの1975年のゴスペル・アルバム『アメイジング・グレイス』の中でも歌われています。
NHK連続テレビ小説「エール」 (NHK総合月〜金 朝8:00〜8:15、12:45〜13:00、土曜日は1週間を振り返ります。その他NHK BSプレミアム、NHK BS4Kでもオンエア中です。 *放送予定 3月30日〜9月26日