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【研究論文】ソーシャルメディアにおける国内著作権管理の変遷 ―21世紀の音楽文化をめぐる動向をたよりに―

ソーシャルメディアにおける国内著作権管理の変遷    ―21世紀の音楽文化をめぐる動向をたよりに―

 2005年頃から普及した動画共有サイトやSNS(Social Networking Service)といったソーシャルメディアの普及によって、従来は著作物(コンテンツ)の受け手(ユーザー)でしかなかった一般大衆が送り手(著作者)にもなれる環境がインターネット内に醸成された。とりわけYouTubeやニコニコ動画といった一部の動画共有サイトはユーザーと著作者ならびに著作権者との折衝役になりつつ、両者の利益を調整しながらデジタル著作物のプラットフォームとしての役割を果たしてきた。本稿では動画共有サイト事業者、ユーザー、著作者ならびに著作権者の関係性に着目し、法改正とは別に三者間の利益分配がどのような仕組みによって調整されてきたのかを考察した。その上で、ソーシャルメディアを活用した21世紀初頭の創作・表現活動そして音楽文化のあり方がどのような変化を遂げつつあるのかを概説した。

キーワード:動画共有サイト、YouTube、Content ID、ニコニコ動画、UGC、CGM、著作権

事例として、坂本龍一ソーシャルプロジェクト「skmts」、ピコ太郎「PPAP」、星野源「恋」、Goose houseを紹介しています。

 http://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/102565/


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