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「自分にとってそれは、希望だった」と言われた話。

最近、とても嬉しいことがあったので、今日はそのことを書こうと思います。

ここ1年半くらい、親しくしている女の子がいるんだけれど、その子と知り合った頃、私はまだ路上で占いを始めたことをあまり人には言っていない頃だった。だけど、話の流れで占いのことをカミングアウトして、何気なく占ってあげることになった。その時に、彼女から「やってみたいことがあるんだけど、躊躇している」と言われたので、私は「やってみないと分からないから、やってみなよ」と言った。

最近、そのチャレンジしたことがだんだん成果が見えてきて、「よかったね」という話を本人としてたんだけど。
そしたらその子から「あの時、ああ言って貰えたからやってみようと思えた。途中でつまづいて、何度かやめようかと思ったこともあったけど、その度にあの言葉を思い出したからやめないで続けてこられた。ありがとう」と言われた。
思わず感動して2人で泣いてしまった。この日話したことはずっと覚えて居たい。

 彼女が言うには、周りの大人には、自分の夢のことを話しても「趣味でやりなよ」とか「就職して趣味とか休日にやればいいじゃん」とか言われていたそうで。「就職しつつやりたいことやる」と言われても、それもどういう風に叶えたらいいのか分からなかったらしい。

「仕事しながらやりたいことをやって、お金ももらっている人なんて周りに居なかった」
「だけどあなたは、会社で仕事もしながら、空いている時間で占いとか自分のやりたいことやって。そういう風に叶えている人を身近で初めて見た」
「自分にとってそれは、希望だった」

……こんなこと言われたら、泣くでしょ。


勿論、私は直接的には何もしていない。ただ、彼女を後押しする言葉をかけただけだ。それを聞いて、彼女が自分でチャンスを掴んで、腐らずに模索して続けてこられたからこそ、そこにあった種が芽吹いて育ってきた。そういうことなんだと思う。これからどんな花が咲いて、実るんだろうか。私には分からないけれど、今後もそっと応援しつつ、見守ることが出来たら嬉しい。

あと、自分がやりたいこともまた、こうして彼女に叶えてもらったんだと思った。人に対してギフトでありたいと思って始めたこの活動が、実はもう既に成功していたんだと知った。成功って有名になることとかお金持ちになることじゃなかった(なってもいいけどね)。誰かに届けたかったものが、届いた。それが成功なんじゃないのかと思った。



「やってみないと分からないから、やってみなよ」
これは自分にとっても言えることだった。頭の中で「いつかこんなことをしたいな」とか「これをやったら自分だって何者かになれるに違いない」とか、そういう肥大化した自意識の中に閉じこもって居た頃は、自分のことも、他人のことも馬鹿にして居たように思う。嫌な奴だった。「こんなの私でも出来る」そんな風に嘯いて、プライドだけ高くて、そのくせ何も行動しない、本当に嫌な奴だった。

それから、ダメ元でやってみようと、路上に出て占いをやり始めて。人と接することで失敗することもたくさんあったし、今でも上手に出来ているかは分からない。だけど、たくさんの人のことを占わせて貰って、色んな人と出会って、始めた頃とは少しやりたいことが変わってきたけれど、そう言うところも含めて、行動してみることでしか、見られないものや得られないものがあったなと思う。

だから私は「やってみないと分からないから、やってみなよ」と言う。勿論、必ず成功するとは限らない。だけど、失敗したら何かを変えて改善していけばいいだけだし、全く向いていないと分かったのなら、それもまた財産じゃないか。自分の出来ることと出来ないことを知ることが出来たことは、その後の人生で無駄にはならない。

こういうチャレンジは、生きている限り、ずっと続くんだと思う。


まだ自分の好きなものが分からないという人は、あなたが好きになれるものは、まだあなたがやったことのない何かなのかも知れない。自分の狭い世界の中に答えが見つからないからと、諦めないで欲しい。「みんなそんなもんだよ」そうやって諦めて生きるようにと、囁く声も聞こえるだろうけれど。それを鵜呑みにして、何となく生きて何となく仕事をして何となく結婚して何となく家を買って、そうやって人並みになったからと安心して、何となく老人になって死んでいくために、あなたの人生はあるのではないのだから。

何となく生きていると、人生はきっと退屈だ。だから人は恋愛や家族との間でドラマを生み出すし、生きるか死ぬかの戦争のような勢いで会社で出世を争って他人を蹴落とそうとするし、あるいは自分とは違う異質なものをいじめて排除しようとするし、自分の権力や威力が凄いんだぞと誰かに見せびらかしたくなる。あるいはそれらに敗れたら、酒やセックスやギャンブルにのめり込み、そこでもたらされるアドレナリンに依存して日々を浪費していく。

じゃあどうしたらいいんだろう。あなたがあなたで居るために。
あなたがほんの少しでも「やってみたいな」と思うことがあるのなら、やってみよう。それはそんな大それたことじゃなくていい。今まで行きたいと思っていた場所に行く。あるいは、今まで着たいけど着てこなかった服を着る。あるいは、何気なく気になっていたお店に立ち寄る。気になっていた人に話しかける。その程度のことかも知れない。そのささやかな一歩が、その後のあなたの人生を変えるのかも知れない。

そんな風に、世界にはいつでも異世界への扉があるのだとしたら、どうだろう?
9と4分の3番線は、あなたの身近にあるのかも知れないよ。おもしろいね。


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