見出し画像

「演奏を目的としない」ピアノレッスンで、音に親しむ

音楽に対してコンプレックスを抱いている人の多くは、実は、多少なりとも音楽を経験してきた人です。こんな風に歌ってみたい。でも今さら、基礎を学ぶなんて・・・。

自身が描く理想と現実のギャップを、どのように埋めていけば良いのか。路頭に迷う人は驚くほど多いのに、その行き先が提供されていません。

現実的な方法を模索すること。そして、人の気持ちに寄り添うこと。
その両立を目指して、私たちはレッスン開発を行なってきました。

その一つが、演奏を目的としないピアノレッスン。
少し砕けた言い方をすると、「お役立ちアイテムとしてのピアノレッスン」となるでしょうか。


当教室は歌の教室ですが、ご希望の方には「ピアノレッスン」を導入しています。「楽譜が読めるようになりたい」、「ピアノを使って音取りがしたい」など、人によって目的は様々です。

もちろん、ピアノを学ぶこと自体が初めて!という方も多いので、最初は「ドはどこだ?」から始めていきます。ピアノは、右に動けば音が高く、左に動けば低くなるので、指先を見ながら弾いていると、必然的に音の高低が目に入ってきます。また、隣同士の音を弾くのか?離れた音へ飛ぶのか?「オクターブってこんなに手を広げないと届かないの?!」など、自分が演奏しているメロディの一音一音が、どれくらい上下動しているか?を、指の動きで体感できます。

やがて、譜面を読み、指を動かすことに慣れてきた頃に、「自分の弾いている音を、一緒に歌ってみる」というトライをします。するとどうでしょう!あっという間に歌えるように・・・とは、なりません(笑)。実際は「指は正しい音を弾いているのに、声は違った音に飛んでしまう」ということが多発します。しかし、声が高さを間違えたとしても、ピアノの音に自分の声を合わせることで、すぐに修正ができます。

この“すぐ修正!”ということが、なにより大切。目や指先で「音の動き」を捉え、更に「自分の声」を「ピアノの音」に重ねることで、より精度の高い音感を身につける。「ピアノを弾く」というと、モーツァルトなどを流暢に弾くというイメージが先行しがちですが、歌の練習において、ピアノという楽器は、「声の安定化」を助けてくれる、これまたとても便利な、ひとつの道具なのです。

「お役立ちアイテムとしてのピアノレッスン」、ご興味ある方、ぜひお気軽にお声がけください。(宮本由季)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?