見出し画像

【音楽教室】実現できていないこと、実現したいこと(2024年版)

「必要だから、やる」というのは、専門家の考え方です。そのための時間は、他を削ってでも捻出します。だって必要なのだから。

それに対して、ある一定時間の中でやるのが、趣味という領域です。必要だとわかっていても、それ以上、時間をかけられない。そういうことは頻繁にあります。

そのような意識の違いに気づいていないと、専門家である講師と生徒との間で、すれ違いが生じてしまいます。

でももし、上達という目標で一致しているのであれば、講師は、「なぜやらないの?」と考えるのをやめてしまうのではなく、解決方法を見つければ良いということになります。言ってみれば、そこが教室側の腕の見せ所です。

・「難しそう」、「時間がかかりそう」といった心理的な抵抗を和らげるための工夫をする。
・まずは、「今、必要な部分」だけに特化し、取り組みを始める際のハードルを下げる。
・やるべきことを細分化してシンプルなものとし、少しずつ進める。
など、できることはたくさんあります。

そうやって進めていった結果、具体的な成果が出る、あるいは、自分にとって必要だと実感すると、物事の優先順位が上がります。優先順位が上がると、自ずと時間を確保するようになる。すると、もっと上達する。楽しくなる。そういう「正の循環」を作ることが、趣味という領域で求められる、教室のマネジメントです。

解決しては、新しい課題が出てくる。毎年これの繰り返しです。
でも、生徒の上達スピードは、確実に上がっていきます。


今現在は、以下の様な課題に取り組んでいます。

楽譜を能動的に活用する
・使用率という意味では、開校時の0%から始めて、現在、ほぼ100%。
・音を確認する、理解を深める目的で使っている人も多い。
・「読める」止まりではなく、楽譜と「実感」を結びつけるためのレッスンプログラムを開発中。

自宅(教室外)での練習環境を確保する
・いつでも練習できる環境が無いことが、上達の妨げになっている。
・防音室などは、趣味で音楽をやる人には敷居が高い。
・声の消音機の設計を考えてみたり、身の回りで活用できる場所について考えてみたり。

インプットの量を増やす・解像度を上げる
・圧倒的に聴く量、種類が足りないのが課題。
・技術が身に着かない要因のひとつは、差がわからない(聴こえない)こと。
・聴こえていないものは再現できない。
(講師の指摘が実感できていない可能性を、常に考える必要がある。)
・インプットを補助する素材提供ができるのではないか、検討中。

アウトプットについて言葉にする
・発表の場だけでなく、「音楽をやってて良かった」のバリエーションを増やしたい。
・もっと具体的なイメージができるようになると、次の目標を立てやすい。
(「歌えた」、「弾けた」だけでは、できないことができるようになった喜び止まりで、他のジャンルと変わらない。)

音楽教室(講師)を憧れの仕事にする
・生き生きと働いていくしかないですね!
・必要な方がいれば、培ってきたものをシェアしたいと思っています。
(ご連絡ください。)

今年もガシガシと進めていきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?