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結婚

結婚って奇跡だと思うんです。
72億という人がいる中で出会って、互いに恋に落ちて、愛が育まれて、永遠の愛を誓う。
並大抵のことではありません。
世間一般的には普通だとされていますが、私は全然そんなことないと思っています。
自分が愛した人が自分を愛してくれること、この人と生涯共にしたいと思える方に出会えること、とんでもない奇跡だと思います。

最近は、スマホを開けば芸能人の方や知人の結婚報告が飛び込んできて、私まで幸せをお裾分け頂いている気分です。ご結婚されて幸せそうなお2人が眩しく、微笑ましく、直視できないほどです。

…勿論本心なのですが、私はこの気持ちで胸が一杯になったあと、どうしようもなく悲しくなってしまいます。
自分がこの先誰かに生涯をかけて愛され、結婚をして、その人と2人で幸せな人生を歩んでいる姿が、どうしても想像できなくて。
知らず知らずのうちにそんな自分と比較し、ひどく悲しくなってしまいます。

私の両親は、私が幼い頃から喧嘩が絶えず、小学校2年生の頃から別居をするようになり、その後長い時を経て離婚をしています。
そしてその後、母は再婚、父は彼女と半同棲状態になりました。
今でも両親は揉めていますし、愚痴を言い合っています。
小学生の頃からお互いの愚痴を聞かされ、「なんであの人と結婚したんだろう」という言葉を聞き続けていた私は、とうの昔に結婚への憧れやプラスイメージは奪われてしまいました。
“結婚=幸せ“なんて考えはまるでないようなものです。
「結婚なんてしない方がいい」と言われていたこともありますから。

夫婦の3分の1は離婚すると言われるこの時代に生まれているにも関わらず、私が今まで出会ってきた方々は皆、夫婦円満・家庭環境良好、みたいな方々です。
世間では、それが“普通“とされています。
どうして私はその“普通“に該当しない環境下に生まれてしまったのだろう。
“普通“の環境があったら、もっと違う人生だったのかもしれない、と度々考えます。
そういう、“普通“を手にする方々を見ていて思うんです。
“私も将来、あんな風に円満な関係を築ける方に出会えるのだろうか。
普通の幸せを手にすることができるのだろうか。“と。
本音を言えば、そりゃ私だってちゃんと“普通“の幸せを手に入れたいです。
結婚への憧れや希望を折られてしまっている私にとっては高望みかもしれないけど、それが普通に思えるような環境で育ってきた人たちがいるなら、私だってそっち側に行ってもいいんじゃないかと思うんです。
でも、本当の心の底にある本音は、“怖い“。
何が怖いかって、幸せになることが怖いんです。
幸せなんて続かないって知ってるから。
もう傷つきたくないから。何も失いたくないから。
幸せが終わる日ばかりを想像してしまって、ちゃんと幸せになった自分や未来の想像が全くできないのです。
いつからこんな寂しい人間になってしまったのでしょうか。
果たして、本当に幸せになれる日は来るのでしょうか。

もう少しで22歳も半ばに差し掛かります。
定めた期限まであと7年半。
辛すぎて早めてしまうかもしれないけれど、とりあえず7年半。
あと7年半、私の人生はどうなっていくのでしょう。
あまり明るい未来が見えないので見たくはないですが、現実を受け止める覚悟を持って生きようと思います。

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