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誠実なストックホルム

「七月四日、君の喪失について」

たとえば

会うたびに少しずつ痩せていく君の影は、真っ黒いロールス・ロイスみたいにどうしようもなく孤独だった。

とか。

そういう催涙性を帯びた話を、ね。あの、画素数の乏しいわたしにしないで。

ばたん。

あー。

コーヒーカップを洗わないまま過ごす日曜日がコーヒーカップを洗わないまま終わる。

誰にも優しくない人が、いたらいいのに。


#詩 #エッセイ #短編 #小説

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