交換日記(7)世界の終りときみを待つ夏の銀河について
<1周目のお題:世界の終りと>
二十一世紀とは、フード・コートに散らばる紙ナプキン。あまりに多くの植物繊維を燃やした僕たちの隙間で、「終末」というのもやはり空回りするのであったが、何にせよ臨時ニュースは虚構性を以って博多口に立ち尽くすのみである。
僕はこの駅の、とてつもないクロワッサンの悪臭に辟易する。外来種のパンが発する子猫の擦り寄りにも似た香りは、僕らを動物愛護的な感傷に浸らせようとするのだが、僕にはそれが空々しく、嫌だった。
駅を出ると、暑かった。七月を迎え、今年