見出し画像

虫眼のススメ

「虫眼」って知ってますか?
Googleに聞くと、一番にこの名著が出てくる。
(この本は素晴らしすぎるのでタイトルにグッと来た方は
ぜひ読んでほしい)


「虫眼」とは、虫の身体の見逃してしまうくらい微小な特徴を目ざとく見つけ、それに感動できるセンスを持っている人のことである。

虫眼とアニ眼 概要

脳は目の前にあるものをただ認識しているようでいて、
実は自身が意識・認識しているものしか目にしない特性があるらしい。

燻製に興味を持った途端に「え、こんな所に燻製の店なんてあったっけ?」「いえ、もうオープンして3年になります」みたいな。

アイドルとか推しができると、推しカラーが目に付いたり。
推しの写真を見つけるスピードが尋常じゃなく速くなったり。
意識した途端に目に入ってくる、不思議。脳の選択眼ってすごい。

虫眼の話に戻すと、同じ場所にいても昆虫や生き物を見つける人と
そうでない人が出てくる。
見つける能力が高い・低いという話ではなくて、
単純に「その人の日常に昆虫が存在しているかどうか」だと
私は思っている。


ハナカミキリの仲間

虫眼があると、たのしい。
東京23区内でもハエや蚊以外の昆虫はめちゃくちゃたくさんいる。
蜂の羽音にも敏感になるし、蝶々が身体に止まるようになる。

先日も行きつけのお店の天井にナミテントウがいた。
私の身長では届かないので、店長に捕まえてもらって緑道に逃す。
そういう、何気ないふれあいが日々の糧になる。私の幸福養分。

でも、昆虫が苦手な人からすると、
上のハナカミキリもゴキブリも変わらないんだろうなとは思う(笑)




テントウムシの幼虫。オレンジと黒のカラーリングはそのままのサナギになる


ナナフシモドキ(多分)の若虫。これは自然公園


人間以外の生物との交流は、予測がつかないからこそおもしろい。
一寸の虫にも五分の魂。小さな生命を感じて心が震える。
彼らの世界があると気づく。
一寸から、自分の小ささを思い知る。

知ると、視点が変わる。新しい世界がやってくる。

明日、外に出たら「昆虫いるかな?」
この意識だけで出会いがあること間違いなし。
虫眼、おすすめします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?