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めぐるもの、季節となにか

月に2回、近所に朝市が立つ。
いうても10店ほどの小さな朝市。いつも顔を出すのは生産者も兼ねた八百屋。
八百屋のラインナップの移り変わりで、変わりゆく、終わりゆく「季節」を感じている。

贅沢。

先日、昔の紙ものを整理していた折、同居していた頃に妹が書いた手紙的なものが出てきた。
そこには
「お姉ちゃんは運がいい」
という一言。
なんの経緯で、意図で、思いで彼女はこんなことを書いたのか。
今となってはわからないが、確かに「小さな幸せを探すのがうまい」タイプではあるかもしれない。

今、公私ともに、物質的にも精神的にもありとあらゆる“もの”がものすごい勢いで入れ替わっている。
脱皮するために古いものを脱ぎ捨てるように、表面に付いているウロコがポロポロと剥がれ落ちるように。

怖い気持ちがないとは言えないけれど、
「新しくなれる」なんて
なんて贅沢。

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