【6/23中日戦○】ヤクルトたちに、置いてきぼりにされないように

「ああこのチャンスで三振だったらどうしよう」と思うことはよくあるけれど、「なんか打ちそうな気がするぞ…」と、思うことはそう、多くはない。なんというか私は常に「いついかなるときも調子に乗ってはいけぬ」と思っているし、「野球というのは負けるもの」だと自分に言い聞かせているし、いつだって「ゆでんたいてきおでんたいやき」なのである。なんせ、ハードな試合を見続けてきたのだ。

だけど今日の村上くんは、どうしても、「う…打ちそうだ…」と、思わずにいられなかった。アナウンサーは、「これまで満塁での村上の打率は…8打数5安打です。」とか言っている。なんだその数字は。

と、思っていたら村上くんは、ホームランを、放った。

「…前も見たよこれ！！！！」と、むすめが騒ぐ。見たよねえ…と、私は静かに答える。「打ちそうだ」と、だいたいネガティブに試合を見ている私ですらそう思ってしまったというのはそれは、私もいよいよこの、このなんというかこの、信じられない状況にある程度慣れてきたということなのだろうか。

でもたぶん、まだ、そこまではいっていないのだ。私の「戸惑い」は、まだ消えてはいない。たぶん、まったく。

打つような気はしたけれど、でもそこで満塁ホームランなんて打たれてしまうともう、どうしていいかわからないような気分になる。