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【7/19巨人戦○】それはかけがえのない一勝だ。

武岡くんは3塁でにこにことかわいいガッツポーズをした。そうそうそういうのが見たかったのだ、と、私は思った。みんながいない間に、若い子たちが活躍しまくって、みんなが帰ってきたときにどうしよう誰と入れ替えよう…!!と、(勝手に)悩むような状況を、私はきっと待っていたのだ。

でももちろん、もちろん、現実はそんなに甘くはなかった。ヤクルトは6連敗をし、二軍のみんなはなかなか打てず、守れず…の日々が続いた。連敗におけるあらゆる感情を思い出した。投打が噛み合わない日々の、それぞれの胸中を勝手に思っては、勝手に心配した。

「あと少し」なのだと昨日思った。それは希望みたいなものだったけれど、そう思った。あと少しなのだ、と。打てるようになってきた。あとは守ることができれば、勝てる日が来る、と。

今日は、打てたことはもちろん、なんとかピッチャーが踏ん張ることができた日だった。いつもならここで必死にとった点があっというまに返される、という場面で、先発の小澤くんは粘り(そして武岡くんはすばらしい守備を見せ)、今野くんはコールが招いた1死満塁の場面を、無失点で凌いでくれた。いつも田口に任せていたその場面を、田口が不在の中、今日は今野くんが守ってくれた。うめちゃんは2者連続ホームランを打たれながら(私はつらすぎて一瞬寝室に逃げたけれども)、そのあとをなんとかかんとか、追加点を許さず最後まで投げた。そして昨日打たれたマクガフは、今日は11球で三者凡退に打ち取ってくれた。

スマートに、とはもちろんいかない。打たれちゃいけないところで打たれたり、リズムよく投げられなかったり、スクイズに失敗したりする。でも、それでもそういう「ミス」がある中で、それでもそこで折れずになんとか守り切ったこと、それこそが、今のこのメンバーでつかんだ一つの成長なのだ、と思う。それは一人一人にとっての、大切な経験だ。だって、人生はいつだってスマートにいくわけじゃない。ミスなんて、どんなときだって起こるのだ。大事なのはそのときに、切り替えてなんとか踏ん張る力なのだ。

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