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【6/23・24広島戦◯◯】そこにしっかり戻ってくるシミノボと、若いバッテリーの希望と。

6/23広島戦◯

なんといってもこちらはもうすっかり、17:30に試合が始まり21時前にはしっかり終わっているという生活に慣れてしまった身である。

もう21時をすっかり過ぎてからマウンドに立つうめちゃんと清水くんを、なかばソファでうとうとしながら眺めていた。

そう、21時には眠たくなる小学生のような生活を送っているのだ。しかも、なんというか序盤の試合展開が、えらくハードだった。

先制する、逆転される、また逆転する、すぐに追いつかれそうになる…。長い。とにかく、長い。取っても取っても取られる感じ。知っているぞこの感じ、そうだ、ここはマツダだ…。

と、私はまた、ここで負った数々の傷を思い出す。どれだけ言ってもトラウマはそんなにすぐには癒やされないらしい。

でもその攻防に、ヤクルトはしっかりくらいついていった。1〜4イニングでとにかくもれなく失点しても、「ああもう胃が痛いですけど私は」と、ぶつぶつ言ったとしても、なんとか流れを完全には引き渡さなかった。

4回裏の途中からマウンドに立ち、2イニングを投げた大西くんも(気づけば大西くんが勝ち投手になっていた。こういう試合はいつも、終わってから「そうか大西くんが勝ち投手なのか…」と、気づく。)、久々に回の頭から投げたうめちゃんも、中継ぎ陣たちはよく踏ん張った。

そして、前回ホームランを打たれてイニングを投げきることができず、うめちゃんにマウンドを譲ったしみのぼも、今日は(先頭打者に2塁打を打たれてこちらの胃を痛めながらも、)しっかり0点でしのいだ。しみのぼのいいところは、打たれた次の登板でしっかり結果を出すところだ、と、思う。

それは何より難しくて、でも何より大切な仕事だ。誰よりもまず、自分にとって。その残像を引きずらないこと、更新していくこと。それは自身の成長につながっていくし、もちろん、チームの勝ちにもつながっていく。

できれば「打たれない」ピッチャーでいてほしい。でも誰もが、打たれる時がある。特に中継ぎ陣は、0点で押さえることを求められるわけだけれどもでも、その「最低限」のハードルはあまりにも高い。だから、その次に求めるのは、打たれてもへこたれず、戻ってこられることだ。

しみのぼは今日もまた、ここに戻ってきてくれた。そうして戻ってくるたび、そこに立つたび、少しずつ、強くなっていきますように、と、願う。その道は平坦ではないけれど、滑り落ちそうになってもまた、くらいついていけますように、と。

6/24広島戦◯

朝から八王子で大学生に取材。未来広がる学生さんへの取材というのはほんとうに楽しい。当たり前だけれどもいろんな学生さんがいて、がんばり屋さんもいればマイペースな学生さんもいる。でもどんな子も、いつだって未来を見ながら話してくれる。若さは希望だ、と、今日も思う。

そう、ヤクルトにおける若さもまた、希望だ。

今年開幕一軍を逃したけいじくんは、前回登板で素晴らしいピッチングを見せてくれて、そして今日もまた、安定した投球を見せてくれた。

バッテリーを組んだ古賀くんは、零れ落ちそうになったチャンスをすくい上げ、先制のタイムリーヒットを打った。若い投手と組みながら成長していくその姿がとてもとても、たくましいなと思う。

そしてもはや若いことを忘れそうになる村上くんは、昨日の自打球でファンを思いっきり心配させたその翌日に、元気に2ランを放った。なんとまあ、漫画みたいだ、と、私はまた思う。

うまくいかないことというのはだいたい、うまくいくことよりも多いと思う。ヤクルトを応援していると、(年にはよるけれどもトータルで見たときに)勝つことよりも負けることの方がずっと多い。マツダで思い出される試合は良い試合よりも苦しい試合の方が多い。ここで勝ちたい、という日、例えば誰かがデッドボールで怪我をした翌日に、どうしても負けることが多い。

だけど、それでも、良いことだってちゃんと、ある。

あんなに勝てなかったマツダで三連勝することも、若いバッテリーがめきめきと成長することも、いかせなかったチャンスの直後に8番キャッチャーがタイムリーを打つことも、自打球で途中交代した若き主砲が、翌日に2ランを打つことも。

しんどいこともたくさんあるけれど、良いことだってちゃんとある。それは、日々を生きる上でのささやかで大切な、希望だ、と思う。

仕事でくたくたになって帰ってきた私は東京駅でおいしいお惣菜を買ってきたわけですが、それを並べてゆっくりとヤクルトの試合を見ながら、しみじみとそんなことを思う。

書く仕事というのはある意味体力仕事なところもあるけれど、でも手と足と頭を使った分、やっぱり良いこと、はその先には待っている(ことも、ある。)。未来明るい学生さんたちとの出会いや、八王子の安くておいしい桃やお惣菜を食べながらこどもたちとゆっくり見る野球なんかも、良いことの一つだ。

だからまあ、どんなときだっていつもどおり、コツコツやっていくしかないのだよな、と、思う。勝つときも負けるときも、同じように応援していくしかないし、日々の仕事も家事も、コツコツ日々続けていくしかない。そうしていいときも悪いときも続けていれば、たまにはいいことがあるものだ。

ヤクルトはまた、しんどい試合を見せる日だってあるだろうし、村上くんが打てない日もけいじくんが打たれる日もあるだろう。だけど今日と変わらず、また応援していこう、と、思います。

良き試合の記憶を、宝物のように、そっと積み上げていきながら。

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