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雨とヤクルトに翻弄された一週間【ランニング日記 7/6(月)〜7/10(金)】

7/6(月)

重い体をなんとか起こして窓の外を見ると、薄暗い。もしやと思うと、しっかりがっつり雨が降っている。これは「誠に遺憾ながら走れないパターン」である。遺憾である。

そういったわけで朝5:20、またもやベランダに出て、雨音を聴きながら、「ほらこんなに降っていたらいくらなんでも無理でしょう」と、体に言い聞かせてこれを書いている。「これなら走れたじゃん!」という謎の罪悪感を抱かせないためである。大変なのだこちらも。

ところで東京に住んでから18年ちょっと、選挙権を持ってからは16年くらいなわけだが、私が投票した人が都知事になることが一度もない気がする。結構すごいなと感心している。夫には「ぶれないね」と言われた。それを「ぶれない」というのかどうかはわからないが、でもこれは絶望とはちょっとちがう。「いっつもソト!」にホームラン打たれて負け続けるのとはまたちがうのだ。投票というのは信念の表明や、立ち位置の再確認でもある気がする。それを声高に叫ぶわけでは決してないけれど。

自分を取りまく世界の在り方が、自分が理想としているものとは違う、というのがもう当たり前のようになってしまっているということかもしれないけれど、でも例えば、自分が理想としているものが100%完璧なわけではない。世界の脆さを、人間の危うさを、愚かさを、弱さを、自覚していることも大切だな、と思う。それは決して諦めでも絶望でもなく、もっと本質的なものとして。

「求めたものと違う形」に、絶望はしていられない。なんとってもそれはヤクルトの試合の結果と同じように、思い通りにいかないことの方が多いのだ。そこでいかに生きていくか、自分の信念を、どうやって表現していくか、形にしていくか、その方がずっと大事だ。

さて今週も一週間がんばりましょう。ところで雨が止んできた気がするぞ・・・むむ・・

(続き)

結局、雨の合間に5キロだけ走ることにした。ら、走っている途中にまたがっつりと降ってきた。いつかの雨の日の広島戦のように、びしょ濡れで走る。プールから上がってきたみたいだ。

でもまあ、とにかく、今日も走った。雨から逃げたかったのか、ペースも少しだけ速かった。「雨だけど走った」という小さな達成の積み重ねもまた、地味に大切なのである。

7/7(火)

七夕、ぐっちの誕生日、それはそれとして今日も元気に走りたくない。

5:15、外に出るとものすごい風。思わず帽子を外す。向かい風にあおられる形になり、前に進むのすらしんどい。1キロあたりですでに息が切れている。もちろんタイムはめちゃくちゃ遅い。昨日雨で5キロしか走らなかったので、今日は10キロを走りたいのだけれども、走れる気がしない。「雨の日も風の日も」とはいうけれど、本当に二日連続で雨の日と風の日が訪れると結構心も折れる。

とにかくひたすら向かい風と戦いながら体を前に進める。6キロくらい走ったところで、急に風がピタリと止む。後に残ったのは、とんでもない湿気と、それとともにまとわりつく暑さだ。どっちみちしんどいじゃないか。どう転んでもしんどい、なんてひどい話である。

しまいには、靴擦れまでできる。昨日の雨でいつものシューズがびしょ濡れになったので、今日は昔使っていたシューズを引っ張り出してきたらこれだ。弱り目にたたり目とはこのことである。いったい何のために走るのか。全くよくわからない。

さらに、とても、とても眠い。なにがこんなに眠いのかよくわからないのだけれどもとにかく眠い。野球と(こどもたちの)学校と原稿がある毎日というのは、かくも眠いものなのだ。

とにかく、足を前に進めることだけを考えて走る。タイムはめちゃくちゃ遅い。久々に6分を超えた。体力が奪われていく季節だけれどもまあ、なんとか走っていこう。

7/8(水)

昨日のヤクルトは長期戦で、試合が終わった時にはぐったり疲れ(何度目だ…)しばらく動けなかったので、また寝るのが遅くなった。

おかげさまで眠い。めちゃくちゃ眠い。目覚ましより早く、4:20頃に目が覚めたものの、結局4:45頃までベッドでだらだらしてから、重い体を起こす。

先日、息子が学校でドッジボールをしていて、こけて左腕を骨折した。そんなことある!?と、思うのだが、まああるらしい。ほんとうに生きているといろんなことがあるわけで、私もいろんな対応をしなきゃいけないわけだが、それはそうとして、今日も走る。

走り始めてしばらくしてから、Apple Watchが起動していないことに気づいた。なんてこったい。途中から計測を始める。

風が今日も強い。昨日ほど遅くはないけれど、まあ可もなく不可もなくの不可よりのペースで走る。徐々に高くなってきた気温が、身体の芯から体力を奪っていく感じがする。

誕生日を迎えたぐっちのことを考える。私が誕生日を迎えるまでのこの二ヶ月ちょっとの間だけは、ぐっちと同い年である。だからなんだと言われても困る。ただ同い年だなという事実を噛み締めているだけである。

今日は5キロ。ちょっと距離を伸ばそうかなとも思ったけれど、なんせぐったりな試合と息子の病院付き添いですっかり疲れ果てているので、5キロでお許しください。

7/9(木)

そういえばつわりがひどかった頃(ほぼ妊娠中ずっとである)、雨の日は吐き気がいつもに増してひどかった。低気圧というものが身体に及ぼす影響について、私はその時期を通してしっかり学んだ。人の体調(それは身体的なものも心理的なものも)を左右する外的要因というのは、思った以上にたくさんあるものだ。「気持ちの問題」というのは案外少ない。だからまずはその外的要因をしっかり知ることが大事なんだな、と、その頃を通じて私はつくづく思った。

つまり、今日走っていて私がこんなにしんどいのはこの低気圧ならびに湿度という外的要因によるものが大きいはずだ。つまり私は悪くない。そうだそうだ。たぶん山田哲人さんが打たないのもそのせいだ。いやそれはちょっとわからないけど。

野球が始まってから、寝るのがどうしても遅くなる。無観客試合ということもあり、試合が終わる時間は例年より早いのだけれど、毎日毎日最後まで胃の痛い展開が続き、試合が終わってから我に帰るまでえらい時間がかかるのだ。そんなのってないだろうと思う。

したがって朝もめちゃくちゃ眠い。一旦目を覚ましてからも、ベッドからなかなか起き上がれない。私の毎日を支えるものはランニングと野球なわけだけれど、なんだかとても身体に悪いことをしているんじゃないかという気がしてくる。

小雨の中のランニング、タイムははっちゃめちゃに悪い。足を前に進めるだけで精一杯という感じだ。こないだびしょ濡れになった靴を洗って乾かしたのをようやく履いたのに、また濡れてしまった。

早く梅雨が明けないかなあ、と思うけれど、明けたら明けたで、また猛暑がやってくる。夏は一番好きな季節だけれど、そうは言っても暑さというのはランニングにとって厄介だ。

7/10(金)

100%の湿度と23℃の気温が、身体の内側から体力を奪っていく。もう、今週は雨とヤクルトに翻弄された一週間であった、本当に。

昨日は昨日でまた、遅くまで試合があり、8回裏に逆転され9回表に逆転して9回裏にまたピンチを迎える…というもうこれ何回めだよという胃の痛い展開により、しばらくソファから立ち上がれなかった。

寝るのが23時前になり、朝も身体が重い。でも仕方がないので今日も走る。(もう諦めの境地である。)

ゆっくりのペース、と言い聞かせてかなりゆっくりめに走る。でも昨日よりは少し速いペースで走りきる。

昨日10キロをひーこらと走ったので、今日は6キロ。雨とヤクルトに翻弄された一週間、なんとか乗り切った。今日はゆっくり寝よう。(もうほんとうに眠い。)

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