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7点差を逆転されるでもなく、ノーノーされるでもなく、淡々と負ける日に【9/3広島戦●】

「まいはいっつも、なんというかこう…あたりさわりのない、『いい人』を好きになるよねえ…」と、よく言われてきた。自分でもまあ、「いい人」と付き合ってきたよなあ、と思う。浮気に悩まされるとか、モラハラめいたことをされるとか、束縛されるとか、まあそういうことはこの人生で皆無であった。そもそもこんな自分勝手な人間が、束縛するような人と付き合うなんて無理なわけだけれど。

さてヤクルトは今日、淡々と負けていった。13点取られるとか、ノーノーされるとか、とったらすぐ取り返されるとか、7点差をひっくり返されるとか、9回に5点くらい取られるとか、そういうのも一切なかった。ただ、3点を取られ、1点も取られず、負けた。もうシーズンもあと1か月を切ったところで。

ところが勝つ時は劇的に勝ち、負ける時は散々傷つけてから負けるような人たちをいつも見ていると、こういう試合を見たときに、いやもうちょっとドキドキさせて…と、わけのわからないことを思うようになってしまう。

いつも、ヤクルトの試合を見ながら口癖のように「胃に優しい展開を…」と言ってきたはずだ。散々痛めつけられてきた胃は所々に穴が空いているんじゃないかと思う。大問題だ。それなのに淡々と負けるとそれはそれで、物足りないじゃないか!と、感じてしまう。

えらいことだなこれは、と、思う。比較的穏やかな人生を送ってきたはずが、えらいことである、これは。

いったいもう自分が何を考えているのかがさっぱりわからない。もっと言えばヤクルトの防御率も借金もゲーム差もさっぱりわからない。今が9月だというその事実さえよくわからない。世の中はわからない、もしくはわかりたくないことであふれている。

でもまあ、あれだけ苦しめられた試合の数々を、それでもどこかで求めてしまうほど、なんだかんだこのシーズンも楽しんできたのは事実だ。見たくないものも、思い出したくない試合も、山のようにあったけれど、でもそれが多分、今年だって、シーズンを彩ってくれたのだろう。

いつも勝つわけじゃない。負けることの方がずっと多い。淡々と勝つことはまずないのに、淡々と負けることはある。でもどれもが、私が好きになったチームの試合だ。

私は私で、上の方のCS争いを遠くで眺めながら、てっぱちは残り全打席でホームランを打たないかな、いやでもそうすると盗塁ができなくなってしまうなどうしよう!!!と、深い悩みを抱えている。これが、ヤクルトと私の、今シーズンの物語なのだな、と、思いながら。

今年も残りあとわずか。それでもこの中で、一つでも良い試合が見られますように。それがいつだって、私のささやかな願いだ。

あとは、てっぱちが40-40を達成して村上くんが打点王と新人王をとってカツオさんが残り全部勝ってエイオキが首位打者とってココちゃんがヤクルトに残るよ!って言って借金が10くらいになりますように!!!(なげやり)


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