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【5/18阪神戦●】土曜日、気のおけない友人たちと、飲みながら。

打者の打ったボールが、きれいなカーブを描いて、スタンドに入っていく、その瞬間の、なんというか芸術的な美しさも、スポーツの楽しさの一つかもしれない。

と、私はもう何杯目かもわからない日本酒を飲みながら熱弁していた。土曜日、14年ばかりの付き合いになる友達の家で、信じられないくらいおいしい手料理と、ビールとワインと日本酒を、気のおけない女友達といっしょに飲みながら、めちゃくちゃごきげんになっていたのだと思う。なんせ、昼間っから飲み続けていたので。

すると特に野球に興味がないというかきっと見たこともない友人たちは、「あーーーー、それはなんかすごく、わかる気がする。」と、言ってくれた。「なるほど、そういうことか。」と。

考えてみれば、私も最初に好きになったのは「神宮球場の空気」だ。野球のルールもわからなかったしそもそも何人でやるスポーツなのかも知らなかった。誰と誰が敵で味方なのかもわからなかった。打って右に走るのか左に走るのかも知らなかった。なんの興味もなかったのに、たまたま連れて行かれた神宮球場の空気そのものに、なんだかとても惚れこんでしまったのだ。(そういえばその会では、一目惚れはするかどうかという話でも盛り上がった。ちなみに私はしたことがない。じわじわ好きになるタイプである。)

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