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友人が乳がんになったのでしっかりとしたがん保険に加入したいです。おすすめはありますか?

先週、「友人が乳がんになったのでしっかりとしたがん保険に加入したいです。おすすめはありますか?」とご相談者がいらっしゃいました。
このような身近な人が三大疾病のような重篤な病気になったり、交通事故に遭って、多くのお金が必要になった話を聞いたことが保険に加入しようと思う動機・きっかけであることはとても多いです。

今回のがん保険の場合、ポイントとなるのは「ガンになった時の金銭的なリスク」です。がん患者が必要になるお金は、がんの治療代と入院代、その治療中に働けない(休業)に伴う収入のリスクがあります。また、それ以外にもガンの後遺症や女性の場合だと乳がんの乳房再建などがあります。
このようながんになったら必要になるお金をどのように賄うかが重要になってきます。例えば、年に数百万円貯金をしている人の場合であれば、多くの部分を貯金で賄えると思います。しかし、年間数十万円程度の貯金がやっとできる収入の方であれば、貯金で賄うことが厳しい可能性が高いのでその分、保険からしっかりと賄えるように備えておくべきです。どの程度の保険料で、どの保障が受けられるかのバランスをしっかりと見極めながらがん保険に加入することをお勧めします。

今回の相談者もこの観点で私と加入している保険を確認しました。その結果、がんの保障が受けられる保険に手厚く入りすぎていました。そこで加入している保険の見直し、貯金が増やせるようにアドバイスしました。
具体的には掛け捨ての保険で毎月1万円程度の保険料のガン保険と若い時から加入していたがんの保障がついた保険の2つに加入していました。その為、一方の保険を解約して、その分だけ貯金や貯金効果のある商品で運用するようなアドバイスをしました。

がんになることはおいてとても致命的な出来事になることが多いのですが、人生にはがん以外にも致命的な病気や出来事はあります。例えば、不景気などによる失業なども金銭的なリスクが大きい出来事です。
がんだけに備えるのではなく、あらゆる人生のトラブルにバランス良くしっかりと対応できるように備えることがとても大切です。バランス良くなっているかどうかを一度見直すことをお勧めします。自分だけでなく、FPのようなお金の専門家に相談することもとても良いことです。


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