見出し画像

家計簿を毎日付けた方が良いですか?(後編)

昨日公開した前編でお金が貯まらない理由は使途不明金が多いから、そして、その使途不明金を減らすには家計簿を付けると良いとお伝えしました。

まだ昨日の記事をご覧になっていない人はぜひ読んでみてくださいね。前回の最後に「家計簿の最大の弱点は、付けることが面倒」ですが、これには「別の方法でお金の管理を行うこと」ができるとお伝えしました。本日の後編はその話です。

家計簿は「日々使ったお金を項目別に分けて管理すること」で無駄遣いを減らすことでお金が貯まるようになるのが魅力だと私は思っています。この「日々使ったお金を項目別に分けて管理する」のと同様な得られる方法はズバリ!銀行口座を目的別に複数使い分けることです。なんと!銀行口座を分けるだけで貯まるのです。

具体的な分け方は家族構成や職業によって変わりますが、ここでは一般的な方法をご紹介します。銀行口座を給料が入る口座以外に3つ用意してください。もし複数お持ちでなければ、ネットバンキングが使いやすいものやATMが何回無料になる銀行など作ってみると良いでしょうか。

画像1

この3つの口座を具体的に以下のように分けます。

・生活費
・瞬間費
・積立預金

生活費で必要になるお金は毎月そんな大きく変動の幅が出ないと思います。その平均的な金額にちょっとだけ余裕を持たせてお金を入れておきます。そして、ネットバンキングで週に一度くらいは定期的に残高を確認して不足しないように生活します。もし月末足りなくなるようでしたら食費を調整するなどして何とか入れたお金で1ヶ月を過ごします。

瞬間費は旅行や冠婚葬祭、年払いで払う費用のお金です。年で使う額を決めて入れておき、そのお金でやりくりします。例えば、友だちの結婚式が続いてご祝儀にお金を多め必要なる年は旅行を質素にするなど調整できるところで合わせます。

積立預金は毎月貯めていくお金を入れておく口座です。「先取り貯金」が大切なのでまずは給料から一番最初にお金を入れる口座です。もちろん、会社の財形貯蓄制度で貯めている人はこの口座以前に引き落とされてしまいますが、その他、つみたてNISAやiDeCo、投資信託などの投資するためのお金を入れておきます。将来に向けて確実に増やせるように複利の商品を中心に運用すると良いと思います。

画像2

このように最低3つに分けて運用するだけお金が貯まります。さらに営業職など経費を立て替えることが多い人はその専用の銀行口座とクレジットカードを作っておくことも合わせてお勧めします。なぜなら経費を多く立て替える人は普段の生活費の口座やクレジットカードを使うと使っているお金の感覚が鈍り、どうしても使いすぎてしまう傾向にあるからです。しっかりとお金の感覚を持つために口座を分けるのが大切ですので、ここはしっかりと分けておきましょう。入れるお金は過去1ヶ月で使った最大の経費額を入れておけば十分です。

このように口座を分けることを導入するだけで使途不明金が減り、家計簿と同様の効果を得ることができます。私の相談者にこの方法をお勧めして実践してもらうとおおよそ15%程度は家計改善ができ、その分貯金ができるお金が無理なく増やすことに成功しています。ぜひ口座を分けるだけなのでチャレンジしてみてください。

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?