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初めての落語が一之輔とは、なんと幸せなことでしょう

昨日、落語を聴きに行ってまいりました。
私にとっては初体験の落語。

テレビの新春番組などでチラリと見ることはあっても、聴きに行こうとまでは思ったことがありませんでした。

今回行ったのは、落語好きなとある友人の勧めがきっかけでした。
「土日に、道新ホールに一之輔が行くじゃないか、行きなよ。」

知らせを受けたのが、金曜の昼下がり。
土曜はウポポイを予約済みだったため、無理…というか、調べたらすでに満員御礼。

日曜日は…まだ若干の空席ありとのこと。
行くべきか、見送るべきか…
なんて考えることもなく、気がついたら即決で申し込んでいました。

申し込んでから、友人に指摘されます。
「上野のリベンジができて良かったな」

ん?
上野のリベンジとはなんぞや?

そうでした、そうでした。
言われるまで気が付きませんでしたが、昨年10月、上野の科博にミイラ展を見に行ったときのこと。

夜一人で上野界隈をぶらつくと言った私に、この時もこの友人が「上野にいるなら一つオススメがある。鈴本演芸場。一之輔が夜席の最終だ。知ってるかい?天才春風亭一之輔。江戸の娯楽を味わって帰るのが粋だと思われます。行けるなら、行ったほうがいい。」と非常に熱いトーンで勧めてきたのです。

その熱量に押される形で、足早に鈴本演芸場へ向かったワタクシ。

どーん
〜満員御礼〜

まぁ、そりゃぁそうでしょうね。
直前に行ったんだもの。
一之輔だもの。

この日は、上野公園から寛永寺を一人ぶらつき残念な気持ちを虫探しにぶつけたのでした。

虫いなかったけどね

で、今回だったというわけですよ。

私は、この時のことをすっかり忘れていて…というか、あのとき話した天才春風亭一之輔と、この道新ホールの一之輔が脳内で一致していなくて、それにも拘らず「行こう!」と即決したわけで、「あれ?上野の時と一緒の人?」と寝ぼけたことを聞いたら「だから行けって言ったんじゃねぇか!」と怒られてしまいました。

ということで、昨日の13時ちょっと前。
道新ホールへと向かいました。

かの有名な、がっかり観光スポットで北海道No.1と言っても過言ではないビル街に埋もれた時計台近くの道新ホール前には、すでに入場の列ができておりました。

8階のホール前には大入提灯。

ほぼ最後列から見る客席は、本日もほぼ満員御礼。

アナウンスが流れ、さぁ始まる…

袖からハーフパンツにTシャツ、頭にはキャップ姿のにこやかな男性が登場。
司会?前座?何?

と思ったら、ご本人でした。
「一番売れてない色のツアーTシャツを着せられた」とか
「昨夜の食事会からホテルに帰って、朝目が覚めたら、通常の2倍サイズのやきそば弁当(カップ焼きそば)の殻が置いてあった。今、非常に胸焼けが強い。本来捨てるべき麺の戻し汁でスープを作るなんて、北海道の人はどうかしてるよ。」
などと、始めから道民の心を鷲掴むわけです。

ここで私がいくら文字にしても、なんの面白みも、なんの小気味よさもないので、これ以上演目や噺の内容に触れることはしませんが…

まーーー、とにかく面白かった!!!

本題に入る前の小咄を「マクラ」ということも初めて知りました。
そのマクラが可笑しくて可笑しくて。
マクラの始めと終わりで、しっかりと伏線回収みたいなことまでされていて、聴いて笑って引き込まれて感心して。

面白かった!以外に感想が出てこないくらい、ひたすらに面白かったです。

13:00に開演し、15分の休憩を挟んで15:30まで。
非常に贅沢な2時間半を過ごすことができました。

ここに来るように勧めてくれた友人に、お礼を言いたくて、感想を伝えましたところ。

「羨ましい」×3回
その後に、「まぁよかったな。羨ましくて感想とか聞きたくない。」とのお言葉を頂きました。

友人よ、そんなに羨ましがりながらも教えてくれてありがとう。
また北海道まで回ってくれる時が来たら、次も必ず行きます。
というか、また情報キャッチして教えて下さい。

よろしく頼みます。

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