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うつ伏せにしたらまず、肘で支えられるように

こんにちは、むしゃ子です。

私は、自分のような障がい児ママが
自分と子を受け入れて、
笑顔で子育てできるように活動しています。

今回は、修正7ヶ月でリハビリを開始した時に、理学療法士の先生に教わった、

うつ伏せにしたときの練習方法について

では、どうぞ。

うつ伏せの発達段階

うつ伏せの姿勢の発達段階について、教科書
(参考文献を参照)の絵を用いて説明します。

月齢:0〜2ヶ月


もともと、お腹の中にいる赤ちゃんは、
羊水の中でぷかぷか浮かんでいます。

その中では、赤ちゃんは丸くなった姿勢に
なっています。

なので、生まれた直後の赤ちゃんは、
体が丸くなりやすい状態。

専門用語で言うと「生理的屈曲姿勢」
と言います。

なので、手も足も体も曲がった状態となります。


そして、生理的屈曲姿勢から少しずつ手足を
伸ばし、頭部を少し上げるようになっていきます。

この時期の赤ちゃんは、頭部をわずかに上げる
ことはありますが、
上げた状態を維持することはできません。

なぜなら、重力に打ち勝つほどの力を
もちあわせていないからです。


重力とは、地球上の物体を地球に引きつけよう
とする力。

すなわち、物体を地面の方向へ引きつけようとする力が働いています。


今まで、お腹の中でぷかぷか浮かんでいた
赤ちゃんが、お腹から出てくると、

突然、「重力」という自然の力の中に
身を置かれることになるので、

当然、重力に負けてしまう
ということになります。

しかし、月日が経つにつれて、赤ちゃんは、
重力がある環境で生きることで、

徐々に姿勢を保持するための
筋肉が発達させていきます。


月齢:2〜5ヶ月

この時期にうつ伏せになると、腕で支えようと
するようになります。

これを「腹這い位」と言われ、
専門用語では「on elbows」と言います。

私たち、リハビリの世界では良く、
この姿勢のことを「オン・エルボー」
と言います。

頭をしっかり上げながら、腕で上半身を
支えている姿勢です。


次に体を反らせる、すなわち背中の筋力を使う
活動が活発になり、

お腹を支点として体全体をそって保持することを
「pivot prone」、「飛行機のポーズ」、
「飛行機姿勢」と言われます。

この姿勢は、重力に完全に打ち勝って姿勢を
保持するポーズなので、より背中の筋力が
強くならないと、姿勢保持が難しいです。


次に、手のひらで上半身の体重をしっかりと
支えられるようになります。

この姿勢を、リハビリの世界では
「on hand(オン・ハンド)」と言います。

教科書(参考文献を参照)には

「飛行機のポーズは、その後に獲得する手のひらでの体重支持によるうつ伏せの姿勢(on hand)には不可欠である」と書かれています。


むしゃ美の場合は、この「飛行機のポーズ」は
できませんがが、「on hand」の姿勢は
少しの保持であれば、できます。

なので、発達段階的には、
「飛行機のポーズ」→「on hand」
の順番なので、

むしゃ美は、「飛行機のポーズ」ができるようになれば、「on hand」も、しっかり長い時間
できるようになるかもしれません。

むしゃ美は修正2ヶ月で初うつ伏せ。見事に母乳を吐いた

むしゃ美が修正2ヶ月の時に、
初めてうつ伏せにさせてみました。

その時は、ほんのわずか、頭が上がるくらい
でした。

初めて行ったので、見事に母乳を吐きました。

皆さん、ご注意ください。


毎日ではないものの、たまにうつ伏せにさせると、どんどん頭の高さが高くなった

修正2ヶ月で初めてうつ伏せにさせて、
吐いてしまったので、

まだ時期尚早なのかなと思っていました。

そして、1ヶ月後、再びトライしてみると、
今度は母乳を吐かなかったので

それから少しずつ、うつ伏せ練習をするように
なりました。

頻度は、数日に1回。

日に日に、頭をしっかり持ち上がるように
なってきて、

ちゃんと成長・発達していて、その度に
感動していました。

頭は上がるようになったものの肘で支える様子はなかった

むしゃ美は、修正7ヶ月からリハビリが
始まりました。

この時、むしゃ美は未だに首が座っておらず、

うつ伏せの状態であれば、頭を上げることは
できますが、

維持することが困難で、疲れると頭を下ろしていました。

腕全体で体を支える習慣がありませんでした。

(というよりも、私にその視点を持ち合わせておらず、直してあげることができていなかった)

またその姿勢がしんどいのか、長く行っていると疲れて、次第に頭が下がってしまう状況でした。

また、うつ伏せ姿勢が好きではなく、長い間
行っていると泣きはじめました。

初回のリハビリにて、on elbow の姿勢にするように!と教わった

リハビリの初回で指導された内容は、

・足のストレッチを行うこと(「股関節のストレッチの方法。無理なく継続することが大切」「足首のストレッチと体重を乗せる練習で立つことができた!」の記事を参照)

・うつ伏せ練習では、肘をついて、on elbowの
姿勢にさせること。

うつ伏せ姿勢の発達を促すのが目的でした。

うつ伏せでon elbowの姿勢を取ることで、
肩の筋力や体の前面の筋力を使うことが
できます。

姿勢を保持するためには、
首の後ろや背中の筋力と同時に、
首の前や体の前の筋肉も上手にバランス良く
使う必要があります。


むしゃ美の場合は、
まだ弱いなりに首の後ろや背中の筋力ばかり
使っているものだから、

なるべく、肘で体を支えることで、
肩や胸、体の前面(腹筋など)の筋肉に
力を入れることを促していました。

On elbowの練習の仕方

①まずは、両腕を内側に寄せます。
このとき、肘を床につけようとするものの、
両手を手前に引いてしまい、
床につきたがりませんが

強制的に、両手を内側に寄せます。

②そして、肘を曲げてあげます。
このとき、肩関節の真下に肘がくるように
してください。

③キープします。赤ちゃんが耐えられる範囲内で行ってあげてください。

この姿勢に慣れていないと、
多分疲れて、赤ちゃんは「もう、いやー!!」
となると思います。

よ〜く、赤ちゃんを観察し、無理のない範囲で
行ってください。

On hand の練習の仕方

肘全体で体を支えられるようになったら、
次に、手のひらで体を支える練習です。

①慣れない内は、バスタオルをクルクル巻いた
もの準備します。

②脇の下にバスタオルがくるように、
赤ちゃんが覆い被さり、肘を伸ばしてあげて、
手を床につけます。

突然手で支えてしまうと、手に負担がかなり
かかり、赤ちゃんはとてもしんどい思いを
するので、バスタオルで少し、体重をそちらへ
逃してあげるイメージです。

この時に、手のひらが「パー」になると尚、
良いですが、

難しければ、「グー」のままで良いと思います。むしゃ美の場合も、「グー」でした。

おっとっとーーーー!少しお待ちください。

この記事を書くために、写真に収めたのですが、こりゃたまげた(笑)

1歳10ヶ月のむしゃ美にとったら、
もうこの巻いたバスタオルは小さすぎです(笑) 

低すぎます(笑) 
全くもって支えになっていない(笑)

おそらく、これを練習するときは、
おそらく0歳でバスタオルの大きさで事足りる
と思うのですが。

今のむしゃ美には、合わないです(笑)

おおーーー。良い感じ。

今のむしゃ美の体には、これくらいの大きさの
ものが丁度良い。膝掛けを丸めたものです。

むしゃ美のこの姿勢くらいが良いと思います。

バスタオルの役目は、上半身を支えて上げることなので、赤ちゃんの体に応じた、バスタオルの
高さを選んであげてください。

③キープします。On elbow の時と同様に、
赤ちゃんが耐えられる範囲内で
行ってあげてください。

まとめ

今回は、うつ伏せ姿勢にした時に、
理学療法の先生に教わった方法を書きました。

初めは、赤ちゃんも慣れないと思うので、
無理のない範囲で行ってみてください。

むしゃ美の場合、日々行うと、
どんどんできるようになってきました。

特に、on handは、やればやるほど、
上達したことを覚えています。

やっぱり日々のリハビリって大切だなぁ〜
と改めて思いました。

以上です!
最後まで読んでくださってありがとうございます。

参考文献

・福田恵美子編集:コメディカルのための専門基礎分野テキスト 人間発達学 改訂5版(2019年) 株式会社 中外医学社

・Jung Sun Hong著 紀伊克昌監訳:正常発達ー脳性まひの治療アイディア 第2版(2017年) 株式会社三輪書店

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