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付き添い入院のエピソード。動脈管開存症の手術。前編

こんにちは。むしゃ子です。

私は、自分のような障がい児ママが自分と子を受け入れて、笑顔で子育てできるように活動しています。

今回は、心臓にある動脈管の手術のために大学病院に入院したときのエピソードです。

手術をすることになった経緯、手術についての概要は、こちらの記事に書いていますので、ぜひそちらも読んでみてくださいね。

では、どうぞ。


コロナ禍での入院で孤独に

この時期はコロナ禍の真っ只中で、入院には、かなり制限がありました。

小児の場合、親の付き添いが可能ですが代わりに、その他の家族の面会はできませんでした。


この時、むしゃ美はまだ生後3ヶ月(修正2ヶ月)。

母乳で育てていたので、私が付き添いすることとなりました。


当時、入院直前まで里帰りしていたため、
むしゃ美と2人っきり、すなわち完全ワンオペ状態になるのは入院が初めて。

そして、入院中は他の家族とも会えないので、私が大人と話せるのは、
たまに来てくれる、主治医の先生や看護師さん、保育士さんくらいでした。

むしゃ美と一緒と言えど、誰かと話すことが少なく、とても孤独を感じました。


周りの患者さんに迷惑をかけないか不安になりながらの生活

入院中は、他の小児の患者さん、そのご家族がいらっしゃるため
むしゃ美の泣き声で迷惑にならないかとても心配でした。

なので、費用は高くなってしまいますが、個室を選びました。

とは言え、個室でも隣の部屋の子どもの泣き声は聞こえる訳で
むしゃ美の夜泣きでお隣さんを起こしてしまったらどうしようと
毎日、ひやひやしながら生活していました。

普段ならむしゃ美が泣いていも、どうってことない私ですが
入院中はなるべく泣かないように、頑張りました。


昼寝中に自分のことをなるべく済ませること

体調面の確認、むしゃ美の入浴、点滴などの管理は看護師さんが行ってくれるものの、その他のことは全て親(私)がします。


また私は付き添いなので、食事は出ません。
なので、他の階にあるコンビニで自分の食事を調達する必要がありました。

もちろんむしゃ美を部屋に置いていくことはできませんから
ベビーカーに乗せて一緒にいきました。
(むしゃ美を病棟外へ連れ出すことが可能でした)


しかしむしゃ美が点滴を繋がれてしまっていると、
どうしても連れていくのが億劫なので、

そんなときはむしゃ美が昼寝をして、起きないのを確認してから
走って、コンビニまで行きました。


自分の風呂も同じです。

個室だったので、自室内にあるシャワーを使うのですが
むしゃ美が寝ている間にパパッと入る必要がありました。

普段、湯船に浸かってゆっくりしたい私にとって、
1週間シャワーで済ませるのは体的にこたえました。


看護師さんからは
「保育士さんが病棟にいらっしゃるので、コンビニへ行く、シャワーを浴びるときは呼んでくださいね。」
とおっしゃってくれていたのですが

保育士さんは二人しかいらっしゃらないので
初めは申し訳なく思ってしまい、頼ることが難しかったんです。


でも小児病棟ではむしゃ美が一番月齢が小さかったらしく
いつしか保育士さんから部屋をノックして、声をかけてくださるように。

そんなときは甘えて
ゆっくりコンビニへ行ったり、シャワーを浴びたりすることができました。


保育士さんの偉大さ

むしゃ美はまだ3ヶ月で
日頃、関わっていたのは私と夫と、私の両親だけ。

なので、初めて保育士さんに出会った時には
素直に「保育士さん!すごすぎる!!」と思いました。


日中は、なかなか眠れないとくずりまくるむしゃ美。

なので、一生懸命抱っこして、ゆらゆらして立ってあやして、抱っこしてスクワットして歩き回ってなど

さまざまなことをして
やっっっっと寝かせれる私なのに

保育士さんの手にかかれば、一瞬にして寝てしまうむしゃ美。


「ひえーーーーー!なぜだむしゃ美ーーーーー!!!」と
私は心の中で叫びました笑


本当に一瞬にして眠ってしまうので
「何が違うんだろう」と
保育さんの動きをしっかり観察しました。


どうやら抱っこしながら、お尻ポンポン。

それも規則正しいポンポン。

そしてオルゴールの音。

更に包みあげてくれるような優しい声掛け。
「ねんねだよ〜〜。ねんね」


「うむ。素晴らしい。実に素晴らしい。私、真似しなければ」
と思いました笑


それからさまざまなことを保育士さんに教えてもらいました。


「むしゃ美様。少しは上手になりましたか?」と思いながら
日々今でも、抱っこして寝かしつけをしています笑


手術日前日、主治医からの説明で大泣きに

手術日の前日、主治医の先生から説明を受けました。

むしゃ美は保育士さんに預けて、私は別室へ。


主治医の先生から
手術の方法、合併症のリスクなどを淡々と説明を受け
流れるように終わってしました。

そして
「何か質問はありますか?」と聞かれ
私はあまり理解できていなくて、何から質問して良いのかわからず
黙ってしまいました。

「またわからないことが出てきたら、言います。」
と伝えたような気がします。あまり覚えていません。


先生の説明を聞くに従い
次第にどんどん不安が溜まっていったのを覚えています。


説明が終わり、部屋に戻って
渡されたたくさんの書類に署名していきました。

書類一つ一つ読んでいくと、合併症のリスクなどを詳しく載っており
熟読していたら涙が出てきました。


「手術を受けることで、こんなにたくさんのリスクがあるんだったら、
しない方がマシなんじゃないか。生きて帰ってこれるの??」
と色々考えていると、さらに涙が込み上がってきて
書類を見ながらぽろぽろ涙が出てきました。


ちょうどその時、看護師さんが来てくれて、
私の状態を見て
「大丈夫ですか???」と慌てて駆け寄ってきてくれて
話を聞いてくれました。

「お母さん、心配で涙が出てくるのは当たり前な反応だと思います。
医師は不足なく説明する義務がある為、聞いていて心配になるのは当たり前です」
と慰めてくれました。


医師は治療方針から、リスクも含めて全て家族に説明することも仕事。

医療職である私は、その事をしっかり認識しているつもりではありましたが、

やっぱり自分の家族のこと、娘のことになると
「本当に生きて戻ってこれるのか」
「手術が失敗したらどうしよう」
「娘がかわいそう」という思いが強くなり、大泣きしてしまいました。


でも、私の思いを看護師さんに全て話して受けて止めてもらったことで
とても心が軽くなったことを覚えています。


とはいえ、看護師さんが退室された後も
部屋の空気がやや重たくドヨーンとしていたためか、
それを感じたむしゃ美は大泣き。

入院してから、初めての大泣きっぷりでした。

私の涙は止まったものの、むしゃ美は抱っこしても、全く泣き止まず
次第に私がイライラしてきてしまい
次来てくださった看護師さんに良くない口調で話してしまったことを覚えています。

その節は、本当にすみませんでした。。。


今回はここまで。

後編に続きます。次回もぜひ読んでみてくださいね。

以上です!最後まで読んでくださって、ありがとうございます!

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