全然真っ直ぐ切れてくれないから。

今日は昼くらいに起きた。祝日でも祝いのニュースなんてなくて物騒な事ばかり流れていた。

それも全部文字になって声になって、言葉ばかりだった。部屋から出ないで得る情報なんて嘘と同じなのに一喜一憂できる人間はなんて幸せなんだろう。

好きな作家が薦めていたから読み始めた小説は、理不尽なことばかりで気持ち悪い。当たり前に受け入れられているその家庭も、どうやってここまできたのか分からないその過程も、説明がないから仮定するしかなくてもどかしい。

言葉にすれば簡単なのに、言葉にしないと絡まって、複雑という言葉に落ち着いてしまう。その裏に隠れた気持ちなんてなかったことにされて事実だけが蠢めく。

カーテンも閉め切って何も見えないから眠くなって、そのまま寝た。起きたら夕方だった。

夜はご飯を食べて帰った。トイレットペーパーは片方ずつしか千切れないし、伝えたいことだらけで会話は途切れない。何も揃わないし、どこにも敵わない。

ほとんど寝ていたからそのくらいしかなかった。

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