忘れていくことで得られる、新鮮な彩りがあるんだ。

昨夜は映画を見たりドラマを見たりしていた。同じ俳優が出ていて、全然違う人柄を演じていて凄いと思った。今日は昼過ぎに起きた。

ご飯を食べて、着替えようと半分服を脱いだ状態でギターを弾きたくなって弾いた。不意に鏡に映った自分が格好悪かったから服を着た。

それから髪の毛の先をぴんぴんにしてちょっと前の学生みたいにしてみた。予定はないけど、少し気分が上がった。

何もした実感がないまま夜になった。芸人の配信や音楽ライブの映像をずっと見ていた。パンが焼ける間、少しだけ本を読んだ。それだけで夜になった。

これまで火曜日は好きな番組があるから頑張れていたのに、その番組ももうすぐ終わるらしい。少し前から新しく火曜日に始まった番組が面白かった。興味なんて入れ替わるように時間を超えていく。新しい輪を繋げて、長くなった滑り台を滑っていくようだ。

でも終わってしまうのが寂しいから最近は見ていない。ラジオだって最終回は聞けないし、ドラマだって最終回は見たくない。聞いたり見たりしたって、何回でも繰り返せばいいのに、新しさを求めてしまうから満足できなくなるのが怖いんだろう。

夜、新しく出る本のことが気になって調べた。新しい未来と同等に、知らない過去だって新しい。知らないものはないものと同じだから、知識欲さえ失わなければずっと刺激は尽きない。

忘れていくのは、知らないに戻ることだから、忘れ続けることで彩りを失わないという世界の見方もある。

これまでそんなこと考えにも及ばなかったけれど、そんな視点で生きていけたら楽しいだろう。脳のどの部分をどうやって鍛えればいいんだろう。どっちかなんて選択肢が少なすぎる。みんなが見ているより少し広く捉えられたら、怖いものなんてなくなりそうだ。

自分もそんな景色を見てみたい。

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