いつまでも今だけみたいな格好をしていたい。
昨日は良い時間になった。ある程度のわがままを言えるし聞ける人がいい。そんなわがままくらいは聞いてほしい。
たくさん歩いて、たくさん食べて、友人の買い物に付き合った。毎日こんなに楽しい疲労感に包まれて終わればいいと思う。幻みたいな感覚で、輝きよりも存在感のある日になるだろう。
行く時も帰る時も好きなバンドの曲を聴いていた。こうなれたらと思う人ばかりだ。こうあれたらと思う人ばかりだ。やりたくないよりもやりたいだけ見ていたいし、なりたくないよりもなりたいだけを信じていたい。馬鹿でもいいんだ。馬鹿なふりでもなんでもしたい。全部自分のことなんだから。
大きい駅で耳を塞ぎながら子供が寝ていた。そんな世界に生きているんだ。無意識かもしれないけれど、それなら尚更本心だ。あの子が帰ってゆっくり眠れていればいいと思った。
古本屋には行ったけれど、本屋には行かなかった。行ったら買ってしまうから行かなかった。際限なく欲してしまいそうだった。古本屋でも何も買わなかった。得るべきものは他にある。まだ読みかけの本があるから次でいいんだ。
夜、勢いで進めてみた。余ったブロッコリーを食べ終えるくらいの勢いで進めていた。大切な人を安心させたい。少しだけど進めたんだ。吹き込んだ声も書き込んだ言葉も、きっと明日には忘れているけれどそれでいいんだ。
頭が回っている。意識も鮮明じゃないけどその方が都合がいい。別に都合が良い人でいい。好きな人には軽々会いたい。会うだけで面倒になりたくない。会ってるときくらいは嫌なことを忘れられるくらいの人でいたい。難しいんだけど。
昨日は友人と街を歩きながら難しいという言葉に逃げていた。厄介とか苦しいとかそんなことを全て難しいで纏めていた。帰りにカフェの代わりに居酒屋に行ったのが凄く良かった。
人間臭くて、小汚くて、それでいてシンプルだった。そんな日をこれからずっと過ごせたら良いと思うんだ。
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