綺麗な夕暮れみたいな曲に嵌まる心だって知っているよ。

起きたら足元の布団が地面に落ちていた。膝を折りたたんで小さくなっていた。汗だくだった。

それは朝早くて、いつもなら起きるはずもない時間だった。怖い夢を見たんだ。夢で良かったとこんなに安堵するのは初めてかもしれない。

窮屈な寝相のせいで悪い夢を見たのか、悪い夢のせいで小さくなっていたのかどっちなんだろう。それからまた寝て昼過ぎに起きた。

食事をして録り溜めていたアニメを見た。こんなの今時流していいのかと笑ってしまった。それほど違う価値観を残しているのが作品としていいなと思った。小説も映画も音楽も絵画も、変わっていく価値観を好きなだけ盛り込めばいい。表現って今を残すことにも意味があると思うんだ。

夕方は音楽を聞いていた。綺麗な音よりも粗い音の方が伝わる思いだってあるだろう。正しさより熱さのほうが届くことがあるだろう。誰でも言っているような綺麗事も自分で見出すことに価値がある。何度言われても分からないことも、いつか自分で気づければいいな。

夜、元気だったら散歩にでもいって剥がれる季節の風を浴びたい。

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