知りたいのは時代や背景、それと気づけなかった劇伴。

昨夜はたくさんお酒を飲んで、帰ってからも少し飲んで、本を読んでいた。朝まで起きていて、明るくなるころ寝た。

それで起きたのは昼過ぎで、音楽を聴いたり記事を読んだりしていたらもう日が暮れていく。

退屈だ。こんなんじゃ満足できない。ひとつの過激に慣れてしまうとそうなってしまう。今、垂れ流されていくもので満たされないなら、昔からたくさんの人を満たしてきたものを掘り下げるしかない。それは色褪せていると思い込んでいたけれど、まだ見たことのない色彩を持っていた。

他人が本気で信じている些細なことを同じように信仰してみたり、彼らが赦されたいと願っていた罪をわずかに背負ってみたり、そういうこともできると知りたい。その肩代わりを担ってくれる、感覚だけの自分を小さく作り込み、そこにこれから初めて知っていくあらゆる思考や思想を破裂するまで流し込んでみたい。

破れて漏れ出た泥のような思想は、本体の自分にどれだけ影響を与えてくれるだろう。飲み込まれたいわけじゃない、のめり込みたいだけだ。

なんとなく今じゃないとまだ聞かずにいたアルバムを日がな一日聞いていた。たまに別のアルバムも聴きながら同じミュージシャンの曲を聞いていた。

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