汚したくないし、怪我したくないし。
自分の作った何かを公開しているのはこの日記だけだ。垂れ流しているだけで創作物ではないから、これも違うといえば違うけれど、とにかく自分から生まれた何かを放っているのはこの日記だけだ。
大した何かを作れるわけじゃないけれど、小さくてもできた欠片のようなものは全て閉鎖されたところに詰め込んでしまっている。もっとたくさん作ればいいし、それを公開してみればいい。嫌になったら辞めればいいだけのことなのにどうしてできずにいるんだろう。
なにが分からないのか分かっていないという勉強に躓き始めた中学生のような状態だ。なにができないのか、どこまでならできるのか、まずは解いてみる他ないのに、できないとかできたつもりとかそんな客観的なふりした主観で論じている。つまり、口だけのいちばん嫌な奴になっている。もしかしたら言葉さえもない状態かもしれない。
せめて何かくらいはあるほうがいい。好きなものをたくさん置いていたい。好きなものをたくさん追っていたい。
どうせ恥をかくならたくさんかいたほうがひとつずつが薄まってくれるだろう。こんなこと、前にも書いた気がする。
頭では分かっていても簡単にはできないのは、表現や創作はシェルターだからだ。隠れ家であり、避難所であるからだ。それだけは誰にも否定されず手放しに認めてくれるから、そんなものは大切にしたいのだ。
汚したくないし、怪我したくない。そうやって軽く言葉にしていい加減に扱っているみたいだけれど、そうでもしないと近くにいられないから仕方なくやってるんだ、愛情の裏返しだよなんて誤魔化してばかりで、誠実じゃないのは自分の方だった。
いろんなことがどうだってよくて、その中でもまだ聳え立ち続けていることがいくつかあって、そんなものは自分が守ってやらないと気づいたときには共倒れになってしまう。
昼間に聞いた音楽も弾いた曲も、あの時間丸ごともう昨日みたいだ。夜になってシャワーを浴びて、電話で少し話して、思うこともあって、逃げるように最近好きな曲を聞いていた。そうしたら気取った言葉が浮かんできたから、素直に従ってそのまま書き残した。もう少し足して詩にしたい。
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