開けてもいない匂いを想像して植え付ける。

昨日はほとんど眠っていた。夜中に目が覚めて、それから朝まで起きていたのか少しは寝たのか記憶がない。

気付けば朝だった。朧げな意識の中、ずっとやりたいとぼんやり考えていたことができそうな気がしてきた。方法なんてアイデア次第でどうとでもなるんだ。まるで演劇のように工夫すれば、内容を届ける術はきっとある。

朝方、ずっと見たかった演劇の映像を見つけたから見た。自分で自分を飾って作り上げてみたい。誰もがいろんな顔を使い分けて、ある種の嘘を塗りたくって過ごしているんだろう。でも自分にはそのやり方がよくわからない。できているところもあるけれど、圧倒的に下手な気がする。みんなもっと器用に、無意識的に行っているように見える。意識が無意識を越えることがあるなら、それをやってみたい。

朝と昼の間に食事をして、昼過ぎに買い物に出た。近場の店で全て済んだ。液体をたくさん買って重くなった鞄を背負って自転車を漕いだ。

たくさん文章を読みたいし、書きたい。埋もれたい。溺れたい。知らないことをたくさん知りたい。

嬉しいことにはちゃんと恩返ししたい。できないことだらけの生活を棚に上げて、拙くても出来ることをせめてもの形で捧げたい。そして良い日のことを少しでも忘れないでいられたら、これ以上の喜びはないかもしれない。

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