あの頃みたいに笑えないくせに、あの頃よりも泣いてしまうんだ。

そんなこと言ったって誰だって同じだろうし、みんなもっと大きな荷物を抱えているのにな。持てなくて置いてきたいろんなことやものを持ってくれる人がいるから生きていられるんだけど、それにも慣れてしまって何も思えなくなりそうだ。

気分が良くて受け入れたあの時の自分を憎んでいる。簡単に答えるからこうなるんだ。いつもと同じなのに次こそはって期待して、また失望する。そうして誰かのことを嫌いになっていくのが嫌だ。人に会う度、会う約束をする度に落ち込んではまた楽観的になって、その繰り返しで得られるものは何もない。好きな人が減っていくだけだ。

ふと浮かんだ言葉が歌詞だと気づき、その曲を聴いていた。好きでいたい人の心は、近づいたら届くシステムだったら良いのに。

自分のことは棚に上げて、勝手に腹を立てて、でも上げっぱなしも良くないと一応振り返ってみるけれど今更どうにかできることもなくて結局矢印は他を向く。

嫌なことが重なるのはどうしてだろう。厚くなったそれに向き合うだけの気持ちはもうなくて、ひとつずつ伸ばしていく作業さえ億劫だ。ひとつずつの感情は時間が解決するものと、時間が経てば経つほど膨らむ物があって、このままの厚みでいてくれない。もっと厚くなっても見えていないふりをしてしまって、いつか壁になったそれに当たって悔やむんだろう。

今日は見たかった番組が見られるから楽しみだったはずなのに、なんだか疲れてしまったな。そういえば気になっていたドラマはどこかで見られるだろうか。

昼が過ぎたけれど、渦巻く頭とまだ布団に包まっていた。

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