まだ続いて、完全に思い込ませて。
寝る前、嫌な文章を読んだ。勝手に書いて勝手に読んでるんだから好きとか嫌いとか思ってもらうだけでありがたいんだけど、なんか嫌だった。自分より、自分が信じたものを汚されるほうが気分が悪いみたいだ。
でも、逃げたら抱けない感想で、それを正直に書いていた。冷静に自分がどう感じるのか、どう思うのかを文章にしていて、その淡々とした感じが羨ましかったのかもしれない。
褒める人ばかりなんて嘘だから、向き合って批判してくれる人がいるほうが本物だと思う。それ以前に、口だけじゃないところが良くて、形にできていることが凄い。
カーテンの隙間から朝の光を浴びて、部屋にこもった熱の中にいた。窓を開けても逃げる気配がないから閉めたんだ。
もう昼が近かった。連絡が来ていることに気づいたから返していたら目が覚めた。眠いのに眠れそうもない感じになってしまった。緊張感と諦観が渦巻いて変な感覚になっている。
止まった時計の電池をくるくると指で回して、まだ終わっていないふりをさせた。動き出したからそのまま寝た。起きたらまた同じような時間で止まっていた。
夕方だった。暮れていく陽がカーテンの隙間から差し込んでいた。そのまま起きずに音楽を聴いたり、昔の記事を読んだりしていた。もう夜だった。
風呂から出ると、時間は止まっているから朝か夜か分からなかった。友人と数日後の予定を立てて、言いにくかったことも打ち明けられていい感じだった。
他人はそんなに気にしていないし、自分が死ぬほど恥ずかしいことも他人からすればなんともないみたいだ。そんなことをずるずると隠している方が格好悪い。全部嘘に聞こえるくらい明け透けに話をしてみたい。
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