どうしてこんなことを書いているのか、そんな気持ちでもないのに。

言葉で求めた以上のことは優しさに含まれるのだろうか。相手を思っての行動が全てやさしさなら、やさしさってなんだろう。嬉しいものでもありがたいものでもないときは確かにあって、その矛盾はいつまで遡れば解決されるのだろう。

いつまで遡れば、というのはこのところよく考える。今と違う感覚で生きるにはどこまで辿って、いつの時点で思い直すきっかけに出会えるだろうとか、今捨てたいものをどこまで戻れば全て拾わずに受け取らずにいられるだろうとか、そんなどうしようもないことを考えている。過去は変えられないからここで気持ちを入れ替えようとか、ここからもう拾わなきゃいいとか、そんなことは分かっている。でもそんな簡単に思い直せないから捨てたいしやめたいし壊したいんだ。

昨日は沈み込んだ気持ちを隠すように他のことをしていた。おかげでへらへらと笑っていられた。

少しだけ寝て、朝方目が覚めた。ちゃんと寝ようと支度をしてベッドに横になるけれど眠れなくて起きていたら朝になった。

音楽とラジオと動画と、それだけの小さな世界で夜を越した。窓を開けたら小さな蜘蛛が部屋に入り込んだ。なんとか逃がせたと思うけれど、まだどこかにいるかもしれない。服に紛れ込んだり巣を作ったりしないでほしい。せめて大きくならないでほしい。

食事をして、着替えて、外に出ようと気持ちを整える。衝動的に出られなくなっている。明日でもいいと先延ばししてしまいそうになる。暑さのせいかもしれない。そうであってほしい。あまり考えもせず気づいたら自転車を漕いでいた。

風があるとはいえ、犬も暑そうに日陰で休んでいた。そのまま買い物をして帰る。アイスを買って食べながら帰った。

そして蒸し暑いままの部屋で、過去の文章を読んだり、なんでこんなこと書いてるんだろうと思いながらこれを書いたりしている。

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